過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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634: ◆takaJZRsBc[sage]
2017/07/31(月) 00:39:21.54 ID:KjOrS2qv0

「……まあ、最近は食欲自体なかったようだからな。何であれ
 しっかり食べているなら文句は言わんが……それにしても、全部手作りか?」

「うん……私がね、一時期ご飯食べてなかったでしょ? それでさくらちゃんがドーナツなら
 入るだろうって、一緒に作ってくれたんだ。不二咲ちゃんも時々手伝ってくれたし」

(最初に解剖を抜けていた組だな。不二咲は慣れてきたのか残ることが多くなってきたが)


意識したせいか、何となく髪や肌に残ったホルマリンの臭いが気になった。


(甘いのも油っこいのも得意ではないが、折角持ってきてくれたんだ。少しは食べよう)


比較的甘くなさそうな抹茶味のドーナツを渋めの緑茶で流し込みながら、KAZUYAは本題に入った。


「それで、最近のことについてだが」

「私が元気か気になってきてくれたんだよね? うん。大丈夫。平気だよ?」

「本当か?」

「うん。……正直に言うとね、やっぱり最初は辛い時もあったよ。初めて解剖した日は
 吐いちゃったし、今まで黙ってたけど夜眠れなくて泣いたりもしたり……」

「気にかけられなくてすまなかった」

「そんなことないよ! もう、大丈夫なの。……今はみんながいるから」

「……そうか」


朝日奈は基本的に明るく友達思いの少女だが、たった一度だけ暴走したことがある。
それは自分の気遣いが足りなかったからこそ起こった事態であった。




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