過去ログ - 大神「…もう決めたのだ。許せ」朝日奈「そんなの、嫌だよ…お願い、ドクターK!」カルテ.7
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910: ◆takaJZRsBc[saga]
2018/03/11(日) 22:11:27.98 ID:SvOHPnO30


興奮で所々言葉を詰まらせながら、彼は独白を続けた。


石丸「もう……嫌なんだ……何もかも、何もかも嫌だッ!!」

セレス「だから、罪滅ぼしに十神君を守ろうと?」

石丸「違う。そんな立派な理由じゃない……きっと僕はヤケを起こしてるんだ……
    もう何が、何が正しくて何が間違っているのかもわからないんだよ……」

石丸「ただ言えるのはッ! こんな光景を見るくらいなら
    僕はもう死んでもいい。死んでもいいんだッ!! 死んでも……!!」

K「石丸……」


石丸は叫んだ。魂からの叫びだった。

舞園もその気迫に圧倒され、どうすべきか決めあぐねている。


十神「…………」

十神(こんなことがあっていい訳がない)


KAZUYAがあれだけ深い献身と自己犠牲を見せても十神の心に響かなかったのは、
皮肉にもKAZUYAが医者だからであった。医者という職業は人を助ける仕事であり
それで金銭を得ている。つまり、いくらKAZUYAが頑張ってもそれは地位と名誉の
ためであり多少の危険は将来への投資にしか見えなかったのだ。

だが石丸は違う。彼は一般人だ。今までなら超高校級の風紀委員という肩書のため、
彼のちっぽけな自尊心を満たすためと言えたが、今の彼に使命感などない。

ならば彼を掻き立てるものは何であろうか。何がここまで彼を突き動かしているのか。




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