過去ログ - 男「アイドルマスターに出会って人生が変わった」
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1:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:04:01.37 ID:9rsDOLTiO
高校時代にハルヒに出会った俺は急速にゴミのような人生に向かって歩みを進めていた。
オタクが悪い訳では無い。それでも、当時の俺は本当にどうしようもない男だった。
高校を卒業してもろくにバイトも長続きせず、重ねていうが当時の俺は本当に腐っていた。

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2:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:08:19.75 ID:9rsDOLTiO
バイト先で知り合ったオタクの友人。そいつの家に行った時に俺の人生は大きく動く。
やつに布教され、俺はアイドルマスターの存在を知った。
アイマスが俺に与えた影響は数しれないが、一番大きかったのは「3次にも可愛い子はいる」だった。
当時の俺にとってそれは沼倉愛美であり、青木瑠璃子であり、山崎はるかだった。


3:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:10:47.61 ID:9rsDOLTiO
3次元、というか2.5次元に走った俺は何故かコスプレにハマるようになった。
可愛い(これが大前提)コスプレイヤーさんとツイッターを通して話すようになった。
みんなアイマスへの愛が深いことから彼女達と話すのは本当に楽しかった。
これがきっかけになって、俺の人生は大きく変わることになる。


4:名無しNIPPER[sage]
2016/09/23(金) 00:13:08.30 ID:CoGXG6hkO
ほう…ぬーぬーとはいい趣味してるな


5:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:14:39.86 ID:9rsDOLTiO
彼女と出会ったのは、アイマス名刺(アイマスはファンをプロデューサーと呼ぶことから、名刺という担当アイドルやそれに絡めたパーソナルデータを書いた名刺を交換する文化がある)がきっかけで「俺のやりたい事はデザインの仕事に就くことだ」と思い24にもなって専門学校に通っていた時のこと。
いつも通りツイッターを眺めていると、とんでもない画像が流れてきた。
そこにいたのは、俺の好きな声優ソックリのコスプレイヤーが、その声優が声をあてているキャラのコスプレをした画像だった。


6:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:18:38.79 ID:9rsDOLTiO
驚きと感動を覚えた俺は、即座にリプライを送った。

「本人かと思いました!びっくりです!可愛い!」

その直後に寝落ちした俺は、携帯の着信音で目が覚めた。
以下略



7:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:20:40.57 ID:9rsDOLTiO
そこからは、コスプレイヤーでは彼女とだけリプライを送り合うようになった。
彼女が写真を上げたら必ずリプライを飛ばしたしお気に入りにも登録した。
彼女には彼氏がいたがそんなことは気にならなかった。
もうその時には、彼女のことが好きだったんだと思う。


8:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:23:20.64 ID:9rsDOLTiO
冬に彼女と出会い、季節は夏。
彼女が彼氏と別れたとツイートした。
彼女の恋を応援していた俺は「本当にお疲れ様。ツバメさんならすぐにいい出会いがあるよ」と送った。
その直後、予想もしていなかった返信がきた。

以下略



9:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:25:39.94 ID:9rsDOLTiO
俺は番号通知したくないなら非通知でもいいからと前置きをして、電話番号を送った。
その数分後、080から始まる見慣れない番号から着信が来た。
電話に出ると、想像していたよりも可愛い声が聞こえてきた。

「もしもし。なんかツイッターではよく話してるのに電話だと不思議な感じだね」


10:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:29:24.40 ID:9rsDOLTiO
そこから、彼氏の話が始まった。
「本当に好きだった」
「辛かったし、今でも辛い」
「relationsを聞くと歌詞が刺さる。じゃあねなんて言わないで、またねって言って。とかさ」
俺はただただ彼女の話を聞いていた。
以下略



11:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:37:12.59 ID:9rsDOLTiO
「え? なんで?」
「話こうやって聞いてくれるし、ツイッターとかでも絡んでくれたし
いい人だって思ってたんだよね」
「でも前写真上げてたの見てたでしょ? 俺顔面ゴリラだよ?」
「顔とか関係ないよ」
以下略



12:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:39:57.79 ID:9rsDOLTiO
それからは、本当に幸せだった。
24になって、初めて両想いの彼女が出来た。
彼女のためにやせた。
彼女と同じ時間を共有するためにタバコを始めた。
彼女と同じ時間を共有するために彼女の好きなバンドを聞き始めた。
以下略



13:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:43:17.96 ID:9rsDOLTiO
それまでの俺は、見栄と虚栄心と嘘しかなかった。
嘘をついて自分を高く見せることしか出来なかった。
恥ずかしい話、それで炎上したことも何回もあった。
それでも、彼女にだけは本音が言えた。
見栄を張らなくてよかった。
以下略



14:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:45:02.56 ID:9rsDOLTiO
彼女と出会い、俺は四国で働くために動き出していた。
彼女からは焦らなくていいと言われたけど。俺は彼女と共に過ごす事が一番の幸せだと思っていた。
今にしてみたら、そこが彼女の中で負担になっていたんだと思う。


15:名無しNIPPER[sage]
2016/09/23(金) 00:46:12.88 ID:9wVQo2V30
イイハナシダナーで終わらないのか


16:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:49:02.68 ID:9rsDOLTiO
ある日の夜に、メッセージが届いた。
「元カレから連絡が来た。正直、カズキくんとカレの間で気持ちが揺れ動いている自分がいます
彼はカズキくんに幸せにしてもらいなさいと言ってくれたけど。私にはどうしたらいいかわかりません」

目の前が真っ暗になった。
以下略



17:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 00:53:09.55 ID:9rsDOLTiO
そこで色々話した。

「聞くだけは聞くけど、結論を出すのはお前だから
お前の中で答えが出たら電話しろ」

以下略



18:名無しNIPPER[sage]
2016/09/23(金) 01:00:17.78 ID:KFQ2AQEv0
この間似たような失恋したばっかだからきついわ


19:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 01:00:29.54 ID:9rsDOLTiO
俺は、彼女にメッセージを送った。

「ツバメちゃんへ。本心を言います
あなたの大事な人になりたかった
あなたを幸せしてあげたかった
以下略



20:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 01:03:08.59 ID:9rsDOLTiO
これは、俺の嘘偽りない本心だった。
既読はすぐについたけど、返信は、今に至るまで来ていない。
送ってすぐに、先輩が帰ってきた。
送ったメッセージを見せると、先輩は何も言わず俺を抱きしめた。

以下略



21:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 01:07:08.50 ID:9rsDOLTiO
先輩の優しさ、自分のふがいなさ。
なによりも、彼女をこうして抱きしめてあげるはずだった未来を思って、俺は泣いた。

次の日、俺の学校の休みに合わせ、先輩は休みを取ってくれた。
洗濯物を畳む途中で、何度も思い出し泣きしたけど、先輩はそれに触れることもなく黙々と洗濯物を畳んでいた。
以下略



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