過去ログ - 提督「嵐の山荘で」叢雲「なんでアンタと二人きりなのよ」提督「仕方ない、安価だ」
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◆vMSeYbSya.
[saga]
2016/09/23(金) 23:15:14.19 ID:9wVQo2V30
叢雲「……何かヒマをつぶせるものはないかしら」
叢雲は立ち上がり、山荘の中を探検し始めた。元気だなー。俺はもう寝たい。100回奢りの現実から逃げ出したい。
提督「俺だけ寝ようかな……」
叢雲「……あ!!」
何かをみつけたらしい叢雲の声。さっきまで疲れてたはずの彼女が、どたどたと走ってきた。回復が早くて、艦娘はうらやましい。
で、何があったんだ?
叢雲「この山荘、カラオケルームがあるわ!」
提督「……まあ、山登りの後のトレーニングルームよりは需要があるだろうな」
叢雲「いきましょいきましょ!」
提督「寝たい……」
叢雲「負けたんだから文句言わない!」
提督「100回奢るんだから文句くらい言わせてほしい」
そう言いながらも、俺はカラオケへと引きづられて行くのだった。
………………
というわけで、10人くらいは入れそうな広めのカラオケルームへ。
提督「本格的だな……」
叢雲「せっかくだから、今日は夜通し歌うわよ!」
叢雲はそんなに歌うのが好きだったのか。知らなかった。俺も好きなほうだとは思うがしかし、疲れている。
提督「あー、その前に何か食べたりしないか」
叢雲「それもそうね。お店の人が持ってきてくれるわけじゃないし」
さすがに、注文や時間延長のための電話はついていない。
提督「冷凍食品でいいか」
叢雲「せっかくなんだから、色々作りましょうよ。自分で作ったものでカラオケなんて最高じゃない?」
提督「確かに普通の店じゃ持ち込みはNGだけどさ。……でも今から作るの大変だと思う」
叢雲「だらしないわねー。女の子の前で疲れた顔しちゃって、男でしょ」
提督「あんだけ提督ごときが艦娘に勝てるわけないとか言って、今更女の子のフリ……いたい、いたいから頬をつねるな」
叢雲「ふん。せいぜい、精のつくものでも食べることね。そうね、生のにんにくチップスをご馳走してあげる」
提督「俺にトドメを刺すつもりか?」
………………
キッチンは実に広々としていて、コンロの数も多い。設備の充実ぶりがありがたくはある。
提督「とりあえずフライドポテトの準備でもするか。じゃがいもを剥いて切って水に漬ける……」
叢雲「カラオケメニューの定番としては、ピザとか焼きたいわよね」
提督「そんな時間はさすがに……。ああ、スパゲッティがある。これをドゥ代わりにするやつでいくか」
叢雲「そうしましょ! 普通に食べる分と、焼くぶんね。あとは……見て! この塊肉!」
提督「どれだけ食べるつもりなんだよ」
叢雲「だってたくさん運動したし」
提督「消費カロリーを遥かに飛び越えている。太るぞ。叢雲の健康と美容のために間宮100回はやめて、10回にしよう」
叢雲「余計なお世話よ! 決めたわ、これもローストする!」
提督「炭水化物と脂質とたんぱく質。三大栄養素だけはバッチリだ」
叢雲「野菜もたくさん食べればいいのよ。トマトにレタスにルッコラに……」
提督「いよいよ常識的な品数を超えてきた。タイムスケジュールを作るか」
叢雲「そうね、料理はプロジェクトよ」
そうして、俺たちはなんだかんだで二時間ほど料理を続けたのだった。
同時進行で6品、追加のために火の通し待ちの料理も4品くらい作った。叢雲と俺の技術もなかなか大したものだ。
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