過去ログ - 提督「嵐の山荘で」叢雲「なんでアンタと二人きりなのよ」提督「仕方ない、安価だ」
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◆vMSeYbSya.
[saga]
2016/09/24(土) 03:26:36.44 ID:HKRlRU160
そういうわけで、私はビートルズのレットイットビーを歌った。
……そこそこに上手く歌えたのではないかと思う。いや、しかし叢雲様の歌声に比べれば自分の歌などカス未満の雑音に過ぎないが……。
歌が終わる。
叢雲様は恥を晒した私に、その御手を打ち鳴らし、賞賛のお言葉を贈ってくださったのだった。
叢雲「司令官、結構歌も上手じゃない」
提督「と、とんでもありません。叢雲様に比べれば……」
叢雲「そうなの? みんな上手って言ってはくれるんだけど、私、自分ではよくわかんないのよね。好きで歌ってるだけだから」
なんということだろうか。これほどの歌声を持ったその本人が、そのチカラに無自覚であるとは……。
これは天の配剤なのか? それとも悪魔の悪戯なのか……。
叢雲「じゃ、次は私ね! 送信!」
叢雲様が選択された曲は、先ほどとは全く違うジャンルのものだった。もしや、これも……?
そうして私は、再び圧倒的な歌の生み出す光によって、魂の在り処を見失うのであった。
……4時間後……
叢雲「ハーイ、じゃ次は司令官の番!」
提督「へいへい。さて、何歌うかな」
叢雲「もー、先に選んでおいてって言ってるでしょ」
提督「そんな余裕はない……じゃ、Love Togetherでいくか」
叢雲「わー!」
イントロが流れはじめ、ぱちぱちと叢雲が拍手をして、俺はマイクを口に近づける。
さすがに叢雲の声にも慣れはじめ、俺の魂は無事、肉の器へと着地してくれた。
もちろん、叢雲の声を聞き流して何かをしてるような余裕はないが。
叢雲は自分が歌っている時だけでなく、俺の歌もとても楽しそうに聞いてくれて、歌い甲斐がある。
カラオケに向いているタイプだ。……あとは、あまりに歌が上手すぎなければ……おかしな話だが。
叢雲「……あ、食べ物がまたなくなっちゃった」
提督「テレビ塔ひとり……ああ、じゃあまた俺が作ってくるか」
叢雲「いいわよ、歌ってて。今度は私が持ってくるから」
提督「それじゃ、この曲が終わったら二人でいこう」
叢雲「うん、そうしましょ」
……ルームの外に出ると、もう大分明るかった。
提督「嵐も去ったなー」
叢雲「ほんとウソみたいな晴れ模様ね」
提督「まあ叢雲の歌のおかげだろうな」
俺は割と本気で言った。
叢雲はくすぐったげに、そんなわけないでしょ、と返す。
………………
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