過去ログ - 魔人「もううんざりだ!!!魔界も人間界もどっちもぶっ潰す!!」
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4:名無しNIPPER
2016/09/23(金) 06:34:09.98 ID:kUflFlA00
食事を終え、母に薬を飲ませ、遊び足りないとゴネる妹と弟を寝かしつけた魔人は食器を片付けながら思った。

魔人「お前もちったぁ手伝えよ!」ガルルル!!

魔人村長「まぁまぁそんなに怒るな。今日はいい…いや…いいかどうか別として大事な話があって来たんだ」

魔人「話だと?」

魔人村長「あぁ…お上からのお達しさ。人間の国を侵略する為軍備を増強するらしい」

魔人「はぁ?すりゃいいだろ?それが俺たちになんの関係があ…なるほどな…」

魔人村長「分かったか?」

魔人「あぁ読めたぜ…つまりアレか。狩りの禁止や制限で狩猟民族達を干上がらせて戦闘力の高い俺たちを安い賃金で雇おうって魂胆か?」

魔人村長「察しがよくて助かる…」

魔人「俺はいかねぇぞ」

魔人村長「っていうだろうな…幼い兄弟のいる。ましてや病気の母親がいるお前ならそういうと思ってたよ」

魔人「だったらなんでウチに来た?その胸糞わりぃお上のやり方を俺に伝える意図はなんだ?」

魔人村長「侵攻作戦に参加している間は家族をお上が養ってくれるらしい…もちろん病気の家族がいる場合は治療も含めてな」

魔人「なんだと?」

魔人村長「一応伝えたぞ。まぁお前なら断るだろうが…知らなかったぞ!どうしてくれる!と後でキレられても嫌だしな」

魔人「お前はどうするんだ?」

魔人村長「俺は行くよ。執務は妹に教え込んである」

魔人「妹ったってまだ20歳にもなってないだろ?」

魔人村長「17だ。今年でな」

魔人「そんな無茶な…」

魔人村長「無茶は承知だ…だがこの村もかなり切迫した状況だ。それは村長である俺の家も例外じゃない…」

村長からいつもの笑顔は消え去り深刻な顔で俯いた。

魔人「少し考えさせてくれ…明日返事をする」

魔人村長「それは構わんが返事は明後日までだそうだ。それまでに決めてくれ」

魔人「それはまた…急だな」

魔人村長「あぁ…向こうも分かってるんだろう…こっちに後がない事は…」


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