過去ログ - 藤原肇「Happy Endで始めよう」
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32: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 12:22:18.86 ID:xjUUEHux0

頭が真っ白になりそうになりながら答えると、今までの緊張がどっと抜けたためか、私はへたり込みそうになりました。

「お、おい…肇、大丈夫か?」

すぐにPさんが支えてくれます。

「ごめんなさい、つい力が抜けちゃって…」

「でも…ふふっ、やっとあなたの口から、好きと、愛してると、言ってくれました」

「…一応、あの時はそれ相応の立場ってものがあったからな」

恥ずかしそうに、Pさんは頭を掻きます。

「おかげでずっと待ってたんですよ?…Pさんの、バカ」

「うぐっ…本当にゴメン」

「本当ですよ、本当に…あれ?」

気が付くと目から涙が溢れていました。

「肇」

ふとPさんは私を抱きしめました。

「肇、待たせてしまってごめんな。でも、待っててくれて本当にありがとう」

胸元の優しく暖かい感触が私の頬に当たります。その暖かさに堪えきれなくなり、堰を切ったように彼の胸の中で涙を流してしまいました。




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