過去ログ - 藤原肇「Happy Endで始めよう」
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5: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:26:04.17 ID:xjUUEHux0

こうして有休を使って新幹線に乗ることになったのは、一週間ほど前に起きた出来事のためだ。
大きなライブも終わり、ようやく一息つけるとほっとしていた時に、宅配便でとある荷物が送られてきたことが発端となる。

送り主の名前のない、「ワレモノ注意」のシールが貼られた小さな段ボール箱が、自分宛に送られてきた。
以下略



6: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:29:55.39 ID:xjUUEHux0

事務所に自分宛で送られてきた小包の中身をまじまじと眺めていると、
ひょいと後ろからちひろさんが現れ、それを覗きこんできた。

「茶碗ですか。ってことは、送り主はもしかして…?」
以下略



7: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:32:30.88 ID:xjUUEHux0

「でもお茶碗ですかあ…時々思ってましたけど、あの子って意外とロマンチストですよね」

「この意味、分かりますか?」

以下略



8: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:34:08.51 ID:xjUUEHux0

今、その茶碗は割れないよう再び包み、リュックの一番上に入れてある。

あの子と初めて出会ったのは7年前。新卒で入社して1年が経ったとき、初めて担当を任されたアイドルだった。
最後に会ってからもう4年以上会ってない。
以下略



9: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:36:53.36 ID:xjUUEHux0

つい、その曲の題名から、あの子とノルウェーへ仕事に行ったことを思い出した。
確かあの時は、幸子と麗奈とみちるも一緒だったと記憶している。確か、5、6年前のことだ。

ようやくプロデューサーとして板についてきた時に舞い込んできた大きな仕事で、この上ない喜びとプレッシャーを感じながら、先輩のプロデューサーたちと一緒に必死にやり抜いた。
以下略



10: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:39:16.40 ID:xjUUEHux0

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以下略



11: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:41:02.87 ID:xjUUEHux0

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それは、一昨日の夕べのことでした。
以下略



12: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:41:54.67 ID:xjUUEHux0

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以下略



13: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:44:32.72 ID:xjUUEHux0

「よく俺たちはシンデレラと魔法使いに例えられる。プロデューサーは魔法をかけて、女の子をアイドルというシンデレラにする」
「でも、それまでだよ。俺たちプロデューサーは、落としたガラスの靴を拾う王子様ではないんだ」

「今日からはアイドルではない、ただの藤原肇ですよ?」
以下略



14: ◆kBqQfBrAQE[saga]
2016/09/23(金) 11:45:58.13 ID:xjUUEHux0

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ちょうど高校を卒業する節目でもあったということもあり、あの子は18歳でアイドルを卒業した。
以下略



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