過去ログ - 神谷奈緒「芳乃様に叱られるから」
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/23(金) 15:05:54.53 ID:Ml0TRzBmo
父さんはあろうことかあたしの部屋の布団やら机の引き出しやらをガサゴソとひっくり返していた。

奈緒「ちょ、父さん! 何してるんだよ!」

あたしが怒ると、この人はなぜかびっくりしたみたいに目をぱちくりさせた。
びっくりしたのはこっちだと言いたい。
いくら緊急事態とはいえ断りもなしに年頃の娘の部屋を漁る父親があるか。

「ゴキブリが出たんじゃないのか?」

奈緒「そんな事ひとっことも言ってないだろ!」

「じゃあ何が出たんだ?」

あたしは「ゆうれ……」とまで言いかけて、やめた。
言えば言うだけ父さんは一人で盛り上がるだろうし、それにすっかり頭が冷えた今では馬鹿馬鹿しくて正直に言う気になれなかった。

結局、あたしは「なんでもない」と適当にごまかして父さんを部屋から追い出した。
父さんは最初は不満そうな顔をしていたけど、すぐに気を取り直して朝ごはんの支度に戻っていった。

奈緒「はあ……」

ひどい朝だ。
ただでさえ真夏のけだるい暑さだっていうのに。
あたしはベッドの布団を畳んでため息をついた。
それに、昨日行ったキャンプの疲れがまだ取れてない。

キャンプ……そうだ、昨日は父さんと一緒に山に遊びに行ったんだった。
夏休みだからって無理やり連れて行かされて……

奈緒「ああっ!!」

思い出した……あの幽霊!!
ぞくりと背筋に寒気が走った。


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