過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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17:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:06:04.67 ID:+3HHJ9Wn0
「お前達」

そんなことを考えていた私の背中に凛とした声が投げかけられる。

その声を聞き間違える訳はないが、まさかという思いと共に振り返る。

「たっ隊長!?」
「なっ何でしょうか!?」

背後に立っていたのは、西住隊長。

やはり勝利は隊長の心にも響くのか、その表情は普段よりやや柔らかい。

……が、例えその表情が普段通りであろうが満面の笑みであろうが、あの西住隊長が私達の許へやって来たというそれだけの事実が体を硬直させる。

「逸見、赤星。二人とも、黒森峰の生徒としては初めての試合だったが、どうだ? やっていけそうか?」
「はっはい! 伝統ある黒森峰女学院の戦車道チームの一員として試合に出場できて、感激です!」
「とても緊張しました……何とか無事に終わることが出来て、安心です」

背筋をピンと伸ばしたまま、私、赤星の順に応えると、西住隊長はフッと口から小さく息を吐いた。

笑った……?

「……そうか。お前達もこれで立派な私達の仲間だ。これからよろしく頼む」
「「はいっ!」」

私が、あの西住まほさんのチームメイトとして、認められた。

口元がムズムズして笑顔になりそうなところを必死に堪える。

この場に誰もいなかったら私は大きくガッツポーズを作って叫びながら走り回っているだろう。


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