過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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19:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:08:10.58 ID:+3HHJ9Wn0
「しっかりしなさいよ……戦車に乗ってる間はあんなにハキハキしているのに」

言ってやると、西住みほはビクッと体を一度、震わせた。

……言葉を間違ったらしい。

この頼りなく、ともすれば臆病な少女にとって、このニュアンスの言葉はさんざん言われてきた言葉であろう。

少し考えればわかることだった。

内心で自らに舌を打ちながら、次の言葉を探す。

本当に、戦車と載っている時とはまるで……いや、本当に別人なのかもしれない。

戦車に乗っている時は、西住流として生まれ、その教えを身に頭に刻み込んだ西住みほ。

そして戦車を降りた時の、この頼りない姿こそが本物の、西住みほ。

この臆病で素直な少女に掛けるべき言葉は……性に合わないが、素直な気持ちを言葉にしてあげるべきか。

「……そんなんで、将来どうするのよ」
「……将来?」

このワードも地雷かと思われたが、回避に成功したらしい。

「……まだ日は浅いけど、少しだけアナタの事が分かったわ。アナタは隊長の器になる持っている。その為の知恵と技量も。私達の代の隊長は、アナタで決まりよ」
「えぇ……えぇっ!?」

西住みほの能力は、ハッキリ言って抜けている。

同期の中、と言う話ではなく、この黒森峰女学園全体で見ても、実力は既に西住隊長に次ぐナンバー2だろう。

……こんな意欲のない子を相手に負けを認めるのは少し腹立たしいが、まずそれを認めなくては私自身の向上は無い。

負けを認めるのも戦車道……というやつね。



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