過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:13:34.13 ID:+3HHJ9Wn0
「自信が無いわけ?」
「うん……私は一年生だし、黒森峰には実力も経験も上で、私より副隊長に向いてる先輩がたくさんいるから」
「……先輩達に、何か言われた?」
「ううん、直接は……あっ!」
パッと顔を上げたみほ。
……本当に、素直で嘘を吐けない子。
西住隊長の妹で、一年生のこの子が副隊長になったことを快く思わないやつも多い。
戦車の中、更衣室、果ては校舎の廊下、様々なところでみほの事を何も知らないやつらの耳障りな言葉を耳にしてしまう。
その中の何人かは仲間に引き込みたいのか、私にも同意を求めてきた。
そんなことだからアンタ達は副隊長に選ばれないんですよ、と言ってやったけど。
「裏で話しているのが聞こえたわけね。それか人づてか。どっちでもいいけど」
「ちっ、違うのエリカさん。全部、本当のことだから……」
胸に片手を当て、ばつが悪そうに視線を反らすみほ。
……イライラする。
何にそう感じさせられるのかは分からない。
みほの過剰な謙遜か。
それとも、彼女から自信やプライドと言った物を根っこから奪っていった何者かにか。
私はフゥと溜息一つ、そして彼女の両肩にぽんと手を乗せた。
ビクッとみほの身体が跳ね、顔の向きを更に逸らされる。
……誰よ、この子をここまで臆病にしたのは。
あの、とかえっと、とかいう言葉がみほの口から消え、私の顔を見据えるまでジィッと見つめる。
みほが控えめに、上目遣いで私の顔を見つめ返すまで3分ほどかかった。
「みほ。隊長、アナタのお姉さん、西住まほさんは、アナタが妹だからって贔屓するような人かしら?」
「……ううん。お姉ちゃんは、そんなことはしないと思う。じゃなくて、絶対しない。戦車道のことでは絶対に」
よかった。
流石に無いだろうけどそこを誤解されていては話が進まない。
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