過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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43:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 02:47:04.51 ID:+3HHJ9Wn0
〜〜

「「「ありがとうございました!」」」
「こちらこそ、お礼を言わせて頂きたいです!」

大学選抜戦で勝利を掴み、大洗女子学園は廃校を免れた。

夕暮れの中、潮風に吹かれて西住姉妹の髪が揺れている。

私と小梅は少し離れたところから、隠れるようにしてそれを見つめている。

別に隠れるつもりは無いのだが……あの子のことだから、私達に気づいたら何かしらアクションをとってくるだろう。

今は、西住隊長と。

姉妹水入らずの時間を過ごして欲しかった。

小梅がエリカさんも行ってきたら、なんて言うのでこう答えてやると、意気地なし、となじられた。

なんでよ。


「何を喋っているんでしょうね。お二人は」
「……さぁ?」

小梅は笑みを浮かべている。

いや、この子が笑みを浮かべていないことなんてあまりないけれど。

いつも以上に、笑っている。

「笑ってます、二人とも。雪解けしたみたいですね」
「……そうね」
「エリカさんは?」
「……何よ?」
「エリカさんは、いつみほさんと仲直りするんですか?」
「……さぁね」
「だから行けばって言ったのに。後伸ばしは辛いだけですよ」
「姉妹水入らずの邪魔をするほど無粋じゃないわよ。それに、ロクに活躍もしてないのにどんな顔して行けっての?」

しつこい小梅に、私の言葉も荒くなる。

すると、小梅の顔がさっと曇った。

私の暴言なんていつもさらっと流すのに。

「エリカさんは相手の中隊長車を仕留めたじゃないですか。私は……」

この子のパンターは、一発も撃てずにカールの砲撃で。

「……悪かったわよ」
「私も、みほさんの為にもっと頑張りたかった……」
「……ごめんなさい」

それから隊長が戻ってくるまで、小梅の表情は曇っていた。

……ごめんなさい。



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