過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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59:名無しNIPPER
2016/09/24(土) 03:11:20.06 ID:+3HHJ9Wn0
「そうね、嬉しいのかしら……ありがとう、みほ。私、こんな性格だし、戦車道しかやってきてないから。まともに友達なんて出来なかった。だから……私にとって、アナタはとても大事な人よ」
「私も、エリカさんのこと、大好きです!」
「だいすッ!?」

再びぎゅっと抱きしめられながら、想像斜め上、いやド真ん中160キロストレート。

それは完全に、ワタシの剥き出しになった心の不意を突く言葉だった。

「はいっ! 大好きです!」
「ちょ、ちょっとやめてよ、恥ずかしい……! ご近所さんに聞こえるわよ!?」

テンパり過ぎて、いつもの皮肉も出てこない。

ただただ両手がせわしなく動き回り、考えたことがそのまま口から出ている。

「それでも、いいです。大好きです、エリカさん」

みほはそう言うと、私の身体に寄せていた顔を僅かに戻し、何か言いたげに私を見つめる。

……えっ、嘘でしょ?

求められている言葉が分からないほど、鈍くは無いけど。

逸見エリカを逸見エリカたらしめているプライドや自信が邪魔をして、すぐには言葉が出てこない。

みほはまだ、私をじっと見つめている。

私はあーとかうーとか唸りながら額をガリガリと掻き毟った。


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