過去ログ - 【ガルパン】逸見エリカ「友情は瞬間が咲かせる花であり、時間が実らせる果実である」
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名無しNIPPER
2016/09/24(土) 01:56:05.15 ID:+3HHJ9Wn0
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「新入生諸君、黒森峰女学園へ、そして戦車道へようこそ。私は西住まほ、隊長を任せてもらっている」
緊張した面持ちの生徒達が一列、入学したての一年生達。私はその端で、表情を硬くしていた。
対して、向かい合う一列はみなリラックスした表情。
こちらは二年生、三年生の上級生たち。
西住まほ隊長はそれ2列に挟まれるように中心に立ち、硬い表情で一年生達を見やっていた。
「まずは、君達に自己紹介をして貰おうと思う。端の君から、始めてくれ」
促されたのは、私だ。
早まる心臓の鼓動に沈まれ静まれと念じながら一歩前に出る。
視線が我が身に集中する。
特別緊張しやすい性格ではないが……トップバッターと言うのは早鐘を打つ原因には十分だ。
「熊本県熊本市出身、逸見エリカです! よろしくお願いします!」
前後からまばらに拍手が飛ぶ。
「ああ、よろしく」
少しだけ和らいだ西住隊長の表情。
私は小さく息を吐き、一歩身を引いた。
「次!」
「はっはい!」
西住隊長の声に裏返った声を上げ、隣の少女が一歩前に進み出た。
「えと、熊本県熊本市出身……」
「一年生、声が小さいぞー!」
「もっとお腹の底から! 試合中でも響き渡るぐらいの声で!」
上級生からの声に、少女が怯えたように体を跳ねさせた。
決して大きい声ではなかったが、聞こえない程でもなかった。
黒森峰はやはり厳しい、と言うよりは意地が悪いのではないだろうか。
緊張しているのであろう、隣の少女に内心同情した。
「……そうだな。やり直し!」
「うっ……はっ、はい!」
西住隊長の言葉に、少女が更に言葉を詰まらせる。
僅かな静寂。
隣から、大きく息を吸う音が聞こえた。
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