過去ログ - 武内P「これは……私の抱き枕?」
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137: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2016/09/26(月) 20:25:27.99 ID:Ef7wbUQf0
※ ※ ※
武内P(おや、あれは……)
文香「……」
武内P(熱心に本を読まれていますね。Pグッズを持っている人に心当たりが無いか訊きたいところですが……邪魔をするのは悪いですね)
武内P(それに話しかけても気づいてもらえるかどうか。聞いた話では、鷺沢さんは一度本を読み始めると周りの声が――)
ピピピッ、ピピピッ
『レッスンの時間です、がんばりましょう。レッスンの時間です、がんばりましょう――』
武内P「!!?」
武内P(今のは……私の声!?)
文香「ふう……」パタン
武内P(まさか、鷺沢さんの携帯から……?)
文香(このアプリ……やはりとても良いものです。どれだけ本の中に惹きこまれていても、そっと私を掬い上げてくれる。ありすちゃんに頼んでダウンロードしてもらって正解でした)
文香「……レッスンは大変だけど、プロデューサーさんに応援してもらえれば……えれば……」
武内P「」
文香「」
武内P「……広々とした、それでいて緻密に設計されたこの城は、シンデレラたちの願いと活力で幻想のように、そして生き物のように熱を持っていました」
文香「……しかしここは、今私と貴方がいるこの時この場所だけは時が凍ったかのように静かです」
武内P「静かさは趣きの良き友です。鷺沢さん……貴女の気品ある美しさがそうであるように」
文香「それでも……私も時には、熱を求めたいのです。焦がれるのです。凍てついたモノ全てを薙ぎ払う熱風を」
武内P「熱風は貴方の願いを叶えるかもしれません。ですが同時に、貴女を傷つけ血という名の熱まで奪いさらんとするのでは?」
文香「傷つくことは怖いです。でも……この凍てついた空間より恐れるものがあるのでしょうか?」
武内P「……」
文香「……」
武内P「……それでは率直に訊きますが――」
文香「ま、待ってください!///」
武内P「は、はい!」
文香「プロデューサーさんは……そう、誤解されています」
武内P「誤解……なるほど、私は誤解をしているのですね」
文香「そうです。その通りです。決して――」
文香「私はこのアプリ『おはようからお休みまで武内Pと一緒ボイス』をダウンロードしてからことあるごとに利用したりなどしていません。ささいな用事がある度にセットなどしていませんし、鳴る少し前に時間が来たと気づいてもプロデューサーさんの声を聞くためにジッと待ったりなどしていません。夜寝る時には一分ごとにタイマーをセットして『もう寝ませんと明日に響きますよ』という柔らかで落ち着きのある声を子守唄に眠りつくなんていう習慣もありません。『おはようございます、今日も一日がんばりましょう』という声がなければ起きられない体質になど一切なっていません」
武内P「は、はい」
鷺沢文香
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