過去ログ - 武内P「これは……私の抱き枕?」
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187: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2016/09/27(火) 06:26:33.38 ID:dc7m5dYL0
※ ※ ※



――杏は待ち続けた。
何人もの大人たちが熱く論じる場所で、その小さな体を抱えながら一人で待ち続けた。
あの不器用で誤解されやすい、けれど優しくてそばにいてくれるとそれだけで温かな気持ちになれる大男を待ち続ける。

来てもおかしくない時間がたっても待ち続けた。
来なければおかしい時間がたっても待ち続けた。

待ち続ける間、時おりその小さな体は何かを怯えるように震えた。
待つ時間が長くなるにつれ、震える回数が多くなっていく。
それでも彼女は不安を押し殺し待ち続ける。

太陽は沈み空が燃えるように赤く染まる。
炎は消え空が暗闇に呑まれる。

ついに、シンデレラの魔法が解ける時間となった時――


「ごめんなさい……プロデューサー」





――杏は彼が助からぬ身となったことをついに認め、涙した。





〜BAD END〜


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