過去ログ - 藍子「ゆっくり止まっていく」
1- 20
37: ◆6QdCQg5S.DlH[saga sage]
2016/09/25(日) 23:54:04.63 ID:TbFOIgDP0
みく「……っ!」

茄子「目を開けたまま寝てる……?」

みく「というか、息してないにゃ!?」

茄子「朋ちゃん……!」

藍子「あ、いえ……死んでるわけではないんです」

藍子「ただ……動きがとてもゆっくりになっているんです」

茄子「ゆっくり……」

みく「……あ!」

みく「今、まぶたが少し動いたにゃ!」

藍子「そう……完全に止まっているわけでも寝ているわけでもないんです」

藍子「ただ、動きがすごくゆっくりになっているんです……」

茄子「……死んでいるわけじゃないんですね」

茄子「よかった……」

藍子「……治す方法はわかりませんが、こうなった原因は私なんです」

みく「……どういうこと?」

藍子「理由はわかりません……原理もわかりません」

藍子「ただ、私のそばに長くいるとこうなってしまうんです……」

茄子「……」

藍子「気をつけてたつもりでした……長話しないようにって」

藍子「でも、私と話してくれるのが……私の話を聞いてくれるのが本当に嬉しくて」

藍子「荒唐無稽な話だって、聞いてくれて……舞い上がっちゃって……話しすぎちゃって」

藍子「だから私のせい……私のせいで朋さんはこうなってしまったんです……」

みく「……」

藍子「私……しばらくずっと一人で……話し相手が欲しかった」

藍子「このお店が……私が呪われてから、誰もここによりつかないし……誰も私によりつかなくなって……」

藍子「だから、公園で皆さんに出会えたのが本当に嬉しくて……もっと話したくなって……」

藍子「一時間の決まりを守れば大丈夫だろうって思って……だから、朋さんにこのお店を教えちゃって……だから、朋さんは……」

藍子「……教えなければよかった……待ってますなんて言わなければよかった……」

藍子「あの日、散歩なんて行かずに家でじっとしてれば……!」

藍子「一日大丈夫だったからって、また来て欲しいなんて言わなければ……!」

藍子「ごめんなさい……朋さん……みくさん……茄子さん……!」

藍子「ごめんなさい……!」

茄子「……」

みく「……」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
46Res/46.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice