7:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:14:27.68 ID:kjy7SmXK0
翌日、スタジオで曲作りを再開したが、相も変わらずメロディーは浮かんでこない。
ジュリア「...」
譜面も真っ白のまま。あいつに言われた言葉が頭から離れず、心ここにあらずの状態だ。
あたしはロックシンガーになりたかった。
今でもそう思っているし、あのライブハウスでギターを鳴らしていた時と気持ちは変わってない。
事務所に所属しようと思ったのは少しでもその夢に近づくためだ。
...まあなんでかアイドル事務所に入ることになっちまったけどな。
【アイドル】 ちょっと目指してたものと違うけど、歌うことで人の心を揺さぶれるって思ってた。
いや実際そうだろう。シアターのライブを見に来てくれるファンは私達のパフォーマンスで笑顔になって、時には泣いたりもしてくれる。
でも...
『...アイドルやってるやつに言われたくねーよ...』
アイドルではあるけど、全力で魂こめてやってきたつもりだった。
それでも、あたしの歌はまだあいつらに届いていないってことだ。
そう思うとどうしようもなく悔しかった。
ジュリア「くそ...っ」
P「泣いてるのか?」
ジュリア「えっ...?」
突然声を掛けられて顔を上げると入口にプロデューサーが立っていた。
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