過去ログ - ジュリア「夢みる歌姫と」千早「ギター少女」
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20:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:23:42.15 ID:28zoD9Qao
P「何があったのか知らないけど、次の仕事の話しない?」

仕事――その言葉を聞いた途端、チハは冷静な表情を取り戻し、プロデューサーに向き直る。

ジュリア「賛成だな。で、どんな仕事?あたしも出る幕あるか?」
以下略



21:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:24:35.86 ID:28zoD9Qao
……

プロデューサーの運転は、特別荒くもなく静かすぎることもなかった。
そんな中、疲労がどっと来てうつらうつらとしてしまった。
途中でチハがマンションの前で降りたのだけ覚えている。一人暮らしだっていうのは初耳だった。
以下略



22:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:25:15.01 ID:28zoD9Qao
ジュリア「高校に行けって話してくれたときも、同じことを言ってたな」

P「そうだったか?歳取ると、前に言ったことなんて忘れるんだ」

ジュリア「あんた、まだそんな歳じゃないだろ……」
以下略



23:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:25:44.69 ID:28zoD9Qao
P「そうだな、そういう感覚で自分を奮い立たせているのかもな……。で、ジュリアはなんで千早をそんな奴だと思うんだ?」

ジュリア「……そりゃ簡単さ。あたしと同じ匂いがするからさ」

P「そうか……面白いことになりそうだな」
以下略



24:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:26:19.06 ID:28zoD9Qao
車がスピードを落としてあたしのマンションの前で止まった。
シートベルトをはずし、外に出て真っ先に車の後部へ向かう。

ジュリア「プロデューサー!トランク開けるからなー!」

以下略



25:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:27:11.77 ID:28zoD9Qao
ジュリア「早く寝ろなんて、子どもじゃないんだからさ」

あのくらいの年齢の男なら、あたしなんてガキみたいなものかもしれない。

ジュリア「でもさ、少しは認めてくれてるんだよな」
以下略



26:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:27:45.79 ID:28zoD9Qao
ジュリア「でも、その前に……」

ボリュームを上げて、六弦をはじく。鈍い開放弦の音がアンプで歪み、あたしの鼓膜を揺らす。
そこからいつもの練習フレーズをひたすら繰り返す。
才能、理由、そんなものは後回しだ。ギターを持ったからにはそこに一切を集中させる。
以下略



27:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:43:18.68 ID:28zoD9Qao
  第一章:ロコ、思うままに


光はさせど風は吹かず。

以下略



28:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:43:54.33 ID:28zoD9Qao
P「……印象派?モネみたい」

ロコ「プロデューサー……」

P「なんすかロコセンセー、行き詰まり?」
以下略



29:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:44:27.02 ID:28zoD9Qao
ロコ「……一流のアーチストは、世界の色を好きなようにセレクトできます」

空は必ずしも青ではなく、赤でもいい。それどころか白い空に青い雲が浮かんでたっていいのだ。そうロコは主張する。

P「……自由なんだな。自分を縛らなくても飛んでいけるんだ」
以下略



30:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:44:53.79 ID:28zoD9Qao
ロコ「そう見えるのかもですけど、ロコはまだ、心をフリーにして飛んで行けないんです」

P「そりゃまたなんで?」

ロコ「その絵です」
以下略



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