過去ログ - ジュリア「夢みる歌姫と」千早「ギター少女」
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 00:12:16.74 ID:28zoD9Qao
チハは、この薄汚れた控室の一角の例外……清らかな雰囲気の漂うポスターを眺める。
フレームに飾られた、サイン入り……頭に二つのリボンを下げた少女の一瞬を切り取ったポスターだった。

ジュリア「天海春香の歌だろ?」

千早「ええ……」

トップアイドル・天海春香。その存在はアイドルそのものを体現しているなんて事務所においてあった雑誌で読んだっけか。
あたしはアイドルに疎いから、その子を知らなかったけど。

ジュリア「……ところでさ、あたしの特技をまだ見せてなかったな」

千早「特技なんてあるの?」

ジュリア「ああ、ステージで披露するからさ。ちゃんと見ててくれよ」

二人の会話を割るかのように控室の重いドアが開いて男が入ってきた。

P「ジュリア、スタンバってくれ。千早もすぐだからな」

チハは「はい」とだけ返事。席を立って進行の最終確認を始めた。

ジュリア「プロデューサー、あたしの特技の準備は?」

P「ああ、バッチリだ」

あまりに自信満々な顔をして返事してくれるものだから、
なんだかこれからもこの人にまかせておけば何もかも大丈夫なんだと、根拠の無い安心感を抱いてしまった。



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