過去ログ - [ラブライブ SS]海未「あの頃から何年」
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/09/26(月) 19:11:18.26 ID:gL74ZHrO0
ー2ー

あれから幾つかの月日が流れた。

私は都内の大学に進学することが決まり、穂乃果も今からすでに穂むらで働く気満々でいる。

……でもあの子からは、まだ話を聞くことができていない。

別に仲違いがあったわけでもないし、変わらず3人は一緒にいた。
ことりは時々申し訳なさそうな目で私を見ていたが、その度に私は気にしてないと言った意味を込めて微笑を返す。
その繰り返しで今日まで過ごしてきた。

今でも待っている。
あの子の口から、あの日語ってくれると約束した言葉が紡がれるのを。

たかが進路……。
大事な選択ではあるが、人に隠すほどのことだろうか。
ましてや私たちは幼馴染であって、今まで小学校も中学校も高校もお互いの進路を合わせてきた。

だから今回も……、同じとはいかなくともお互いの進路について応援しあえる日が来るのだろうなと思っていた。

でも、それが現実になることはなかった。

私は焦っていた。
彼女は私に話すことを躊躇っている、というよりは私に話すことを避けているのだろうか……と感じるくらいに。

彼女の中で私という存在が何かをきっかけに変わり始めていて……。
彼女にとって私は、将来のことを教える価値がない存在になってしまっている。

……最近ではそんなことすら考えてしまう始末。
そんなことはありえないとわかっていながらも。

ことり。
私は……。


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