過去ログ - 【艦これ】鈍感系提督 -SS速報VIP

過去ログ - 【艦これ】鈍感系提督

↓ 1- 覧 板 20

1:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:03:32.32 ID:EGUupAzp0
提督「おぉ、すごい。とても綺麗な月ですね」

一日の指揮が終わり、縁側で静かに杯を傾けながら提督がつぶやく。

鳳翔「あら、では私は死んでもいいわ、と答えればよいでしょうか」

隣に座り酒を注いでいた鳳翔が静かに笑う。

提督「そういう意味では…いや、鳳翔さんに言われたら悪い気はしませんね」

鳳翔「軽口で言ったつもりはないですよ？」

提督「はは、舞い上がってしまいます」

杯を空にし楽しそうに提督が笑う

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:06:06.84 ID:EGUupAzp0

提督「鳳翔さんは俺の思い描く理想の女性です。あなたにこんなことを言ってもらえるとはたとえ冗談でも男冥利に尽きます」

鳳翔「もう…、冗談ではないと言っているのに…」

以下略

3:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:07:49.69 ID:EGUupAzp0
鳳翔「提督…私の夢をご存知ですか？いつか戦いが終わって、その後人として生きることを許されたのなら、小さな、本当に小さなものでいいんです。ささやかな料亭を営みたいと…。そしてそのとき提督が隣にいて下さったら…」

提督「えぇ、その夢が叶うように頑張りましょう。私も指揮官として誠心誠意戦いに臨む覚悟です。あなたのことも頼りにしています、鳳翔さん」

鳳翔「はい、提督…」

以下略

4:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:09:35.62 ID:EGUupAzp0

提督「諸君、ご苦労であった。無事作戦終了だ」

特別海域の攻略に参加した艦娘たちを前に提督はねぎらいの言葉をかけていた。

以下略

5:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:11:05.01 ID:EGUupAzp0

一旦言葉を切るとゴホンと咳払いし提督は榛名に向き直る。

提督「そこで少しばかり感謝の品をと考えていたんだが…女性の感性には疎くてね、いいものが思いつかなかった」

以下略

6:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:12:29.68 ID:EGUupAzp0

その夜、提督の私室にて

提督「まさか添い寝してほしいとは…」

以下略

7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:14:50.69 ID:EGUupAzp0

青葉「司令官、司令官！新しく着任した娘のいい情報ありますよぉ？」

バーンと勢いよく扉を開け元気な記者娘が執務室に入ってくる

以下略

8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:17:09.39 ID:EGUupAzp0

青葉「あう…」

提督「艦隊の規律がどうこうじゃない。君がのけ者にされ辛い思いをすることになったら俺はとても悲しい」

以下略

9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:23:57.17 ID:EGUupAzp0

→→ドック

提督「大丈夫か鈴谷！？戦艦との交戦で大破したと聞いたぞ！」

以下略

10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/26(月) 18:24:59.96 ID:EGUupAzp0

鈴谷「うん…」

提督「鈴谷を見捨てることなんて絶対にしない。もしお前が沈んだらそのときは俺も一緒に逝ってやる」

以下略

11:名無しNIPPER[sage]
2016/09/26(月) 19:25:38.57 ID:phgFk+z70
このssの雰囲気好きだなぁ

12:名無しNIPPER[sage]
2016/09/26(月) 19:31:52.48 ID:Z2dXElU/O
いいねぇ痺れるねぇ
最近こういうの減ってきてたから読みたかったんだ、期待

13:名無しNIPPER[sage]
2016/09/26(月) 19:55:04.97 ID:92CIC7n+0
乙

14:名無しNIPPER[sage]
2016/09/27(火) 02:34:22.69 ID:BGvfoObko
いいねぇ！
支援

15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:33:13.12 ID:IG9uHhtI0

時雨「いい雨だね。提督、雨は好きかい？」

梅雨の時期。しとしとと降り続ける霖雨を物憂げに見ながら時雨が話しかけてくる。

以下略

16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:35:05.86 ID:IG9uHhtI0

時雨「じゃあさ、雨が好きな時は？」

提督「そうだな、いい雨だと感じるのは時間に余裕があってゆっくり静かに過ごせる時。それと…」

以下略

17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:36:01.25 ID:IG9uHhtI0
平静を装いつつ照れている提督はカワイイ。真剣な顔で指揮を執っている提督はカッコいい。作戦から帰投したとき優しい顔で迎えてくれる提督は安心する。こうして提督とくっついているととても暖かい気持ちになる。
心の中に抜けない棘があった。幾多の戦闘を越え幸運艦と呼ばれるまでになった自分だが、生き残るということはそれだけ多く仲間を看取るということ。転生し、再びかつての仲間たちと一緒になっても心のどこかで後ろめたく思っていた。意識せず壁を作ってしまっていた自分だったが、提督は気づき優しく諭してくれた。
『もし時雨が先に沈んだら、生き延びた仲間に恨みつらみを吐くのかい？お前の知っている彼女らはそんな狭量な奴らではないだろう？』
彼にとっては何気ない励ましの言葉だったかも知れない。それでも僕はとても救われた。負い目を感じなくていいんだと、生き残ったことを誇っていいんだと、ここにいても大丈夫なのだと。提督がいてくれたから今を笑って過ごせている。ありがとう、提督と一緒に見る雨、僕も好きだよ…。

18:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:36:55.29 ID:IG9uHhtI0

夕立「提督さーん、戻ったっぽいー」ダキッ

北方へ向かわせていた討伐部隊が帰還し旗艦の報告からしばらくたった後、今回の戦闘で首級を上げた駆逐艦娘が勢いよく抱き着いてきた。

以下略

19:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:37:46.01 ID:IG9uHhtI0

提督「夕立は本当に犬みたいだな。狂犬などと呼ぶ輩もいるそうだがウチの鎮守府自慢の可愛い可愛い愛犬だ」なでなで

夕立「んむぅー、夕立犬じゃないっぽい！ちゃんと女の子よ！」

以下略

20:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:38:19.69 ID:IG9uHhtI0

あぁ暖かい手だ。大きくてゴツゴツした大好きな人の手。戦闘中は非情な殺戮マシーンでも、ここに戻れば気を抜いて一人の少女に戻ることができる。犬扱いは嫌と言ったけど頭を空っぽにして甘えられるこの時間はなによりも大切な時間だ。また頑張ろうと思える、提督にいっぱい褒めてもらえるようにと。そんな難しいことを思うのも一瞬、この後はいつもみたいに騒がしく、まさしく犬のようにじゃれつくのだ。私だけができる私だけの甘え方で。

21:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/27(火) 22:39:25.75 ID:IG9uHhtI0

霞「クズ司令官、今週中にって言われてる提出資料は完成したの？」

提督「む、今そっちより緊急性が高い書類があってな…。明後日までには何とか…」

以下略

198Res/76.47 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ