11: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:12:06.99 ID:sTcc0G5v0
そうだ、これは俺自身の問題だ。過去の栄光にしがみつき、離れようとしない未熟性を、幼児性を未だに改善していない。いや、むしろ改善しようともしていない俺自身の問題なのだ。
12: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:12:46.20 ID:sTcc0G5v0
「しょうがないんじゃないですか、それは。」
少し照れたようにしながら、志保はそう言う。
「しょうがない…?」
13: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:13:30.94 ID:sTcc0G5v0
「だから、プロデューサーさんは悪くありません。魅力的なものを魅力的だと思うことを、そうじゃないものをそう思わないことは、おかしなことなんかじゃありませんよ。…天邪鬼だった私が、言えたことじゃないかもしれませんけどね。」
「志保…。」
14: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:14:16.47 ID:sTcc0G5v0
「ほっとかないよ。…春香さんが千早さんに伝えて、千早さんが私に伝えてくれた言葉です。765プロは皆家族なんだから、ほっとくことなんてできません。」
懐かしむように、はにかみながら志保は言う。
「だから、私はプロデューサーさんをほっときません。皆が引退した今でも、ミリオンスターズはミリオンスターズです。だから、絶対にほっときません。」
15: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:15:26.97 ID:sTcc0G5v0
「また、ひどい顔。」
志保の呟く声で、意識が現実に戻る。どうやら少し妄想の世界に浸っていたらしい。
「……そこまで重症なら、逆に一度皆さんに会ってきたらどうです?多少は気が紛れるかもしれませんよ。」
16:名無しNIPPER[sage]
2016/09/26(月) 19:17:20.46 ID:4o4kBP7SO
読みにくいしつまんない
17: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:18:05.10 ID:sTcc0G5v0
すいません、送信ミスで14と15の間が抜けました。これが14.5の部分になります。
…ああ、ひどく懐かしい。皆で笑いあって、競いあって…。楽しかった日々が、懐かしい。こんなことでは前に進めないことを自分で分かっているのに、この記憶に沈むことが何より心地いい。
無意味な憧憬、無意味な感傷。しかし何よりも愛おしい。無くして初めて大切だと分かるとはよく言うが、そんなレベルのものではなかった。
18: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:19:13.86 ID:sTcc0G5v0
「…うん、それもいいかもしれないな。皆の現状を理解することで、この感傷も薄れるかもしれない。」
嘘だ。そんな希望などない。甘い蜜に浸かっていたいという気持ちは変わっていない。ただ単に、皆に会いたいだけだ。
19: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:19:44.76 ID:sTcc0G5v0
それを知ってか知らずか、志保は微笑みながらこう言った。
「……大丈夫ですよ、プロデューサーさん。皆揃ってミリオンスターズですから。」
20: ◆ExcbJR30iQ
2016/09/26(月) 19:21:10.95 ID:sTcc0G5v0
これにてプロローグ終了です。10年後のミリオンスターズが見たいなあという自分の勝手な妄想から書き起こしたテキトーなストーリーとなりますが、お付き合い頂けるととても嬉しいです。初投稿ですので、気長にみてもらえれば。リアルの方が結構忙しいので投稿はかなりまばらになると思われます。ご容赦ください。
21:名無しNIPPER[sage]
2016/09/26(月) 19:21:41.77 ID:siTzJrrlo
期待
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