過去ログ - 輿水幸子「うまくいかないもの、ですね」
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1: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:18:16.90 ID:/I9Sf5H+0
「ご結婚おめでとうございます」

「ありがとう」

 ボクは輿水幸子。アイドルです。
 このちょっと冴えない男の人は、ボクの担当プロデューサー。

 そして、彼は明日、結婚します。

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2: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:23:10.00 ID:/I9Sf5H+o
「新婦さん、やっぱりキレイですね」

「そうか?」

「まさかアナタみたいな人が、あんな美女とお付き合いして結婚までできるなんて」
以下略



3: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:24:42.50 ID:/I9Sf5H+o
「幸せになってください」

「ありがとう」

「当然のことですよ、ボクのプロデューサーともあろう人が、不幸せな結婚生活を送るなんて許されません」
以下略



4: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:25:37.04 ID:/I9Sf5H+o
「なあ、幸子」

「……なんです?」

「お前の気持ちを……言葉にしてもらっても、構わない」
以下略



5: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:26:36.19 ID:/I9Sf5H+o
「あの人は、綺麗で、とってもいい人です」

「けど。アナタに一番ふさわしい人じゃ、ありません」

「もっと、もっとふさわしい人がいます」
以下略



6: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:27:15.60 ID:/I9Sf5H+o
「ボクは、ずっとアナタの側で、アナタにプロデュースされてきて……ボクのほうが、ずっと前からアナタを好きだったのに!」

「どうして? どうしてなんです、どうしてボクじゃダメだったんです……。ボクが、14歳だからですか?」

「もっと早く生まれたかった……もっと、遅く出会いたかった……」
以下略



7: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:27:49.15 ID:/I9Sf5H+o
「それとも、ボクが大してカワイくないから、選んでもらえなかったんでしょうか」

「あは、そうですよね。……ボクなんか、あんな綺麗な人に比べたら……」

「悔しい……。どうしてボクはあの人じゃないんですか……アナタに選んでもらえる、あの人じゃないなんて……」
以下略



8: ◆MhRo2YnWE.V/[sage saga]
2016/09/27(火) 01:29:37.61 ID:/I9Sf5H+o
「やめてください……」

「結婚なんかしないで……。ずっと、ボクの側にいて……。あと、少しだけ待っていて……ボクだって、あと少しで結婚できるんです……お願いします……。なんでもします……」

「……みっともない……ぐすっ、ほんと、こんなのだからアナタは愛想を尽かしたんですよね。ボクみたい、な、ボクみたいなのじゃ……」
以下略



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