過去ログ - フレデリカ「最後のデートごっこ」
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12: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/09/28(水) 00:44:10.62 ID:/4HhEtAk0








「…申し訳ありませんでした」


社会人最強の物理技、詰まる所の土下座を綺麗な夕陽バックに極めるプロデューサー。
そんな情け無い姿を前に、フレデリカは笑っていた。


「別に大丈夫だって〜、それとも罵られて喜ぶタイプ?」


ふざけて茶化すフレデリカ。
けれど、俺は土下座を辞めない。
冗談抜きで、冗談では済まない事をしてしまったと言う自覚がある。
下手したら信頼関係が吹き飛んでいただろう。


それにしても、哀しそうな表情のフレデリカも…
あ、誰か俺を殴ってくれないだろうか。
フレデリカには笑っていて貰いたい。
それが一番似合うし、求めているモノだ。


「っくしょん!」


流石に濡れた服で秋の海風は堪える。
既に太陽は殆ど沈み、あたりに人は誰もいない。
そもそもこの辺一帯は遊泳禁止だった。
帰ったら風邪薬飲んでおこう。


「しょーがないなぁー…プロデューサーこのままじゃ風邪ひいちゃうねー」


「安心してくれ、事務所のドリンク飲めば治るから」


「濡れた服のまま電車なんてダメだよー?」


ぐうの音も無い正論。
取り敢えずチョキと言っておこう。
ところで実際、ロックとシザーとペーパーだったらペーパーがぶっちぎりで弱い気もする。
いや、紙も束ねれば弾丸すら防げるし一概にそうとは言い切れないか。


脱線した思考を元に戻すが、確かに勢いで服のまま飛び込んだはいいけどこれでは電車に乗れない。
夏も終わり太陽も沈んだこの時間、終電までに自然乾燥する可能性はとても低そうだ。
はぁ…手痛い出費だけどビジネスホテルにでも泊まるとしよう。






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