過去ログ - フレデリカ「最後のデートごっこ」
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7: ◆TDuorh6/aM[saga]
2016/09/28(水) 00:36:07.06 ID:/4HhEtAk0
時刻は大体午後一時半。
水族館も現在見れる水槽は大方周り終え、少し足が疲れてきた。
まだまだ若いと思いたかったけれど、普段からダンスをやっている十九歳について周るのは流石にしんどい。
コレがもしショッピングだったら両手にさらなる負荷が掛かっていたと思うと冷や汗ものだ。
水族館…素晴らしいスポットじゃないか。
「さて、と。そろそろお昼にするか」
「わぁお、プロデューサーって時間を操れたのー?」
「俺が操るまでもなく今は昼だよ。近くに良さげなレストランがあったから行ってみようかなって」
一旦水族館を出て駅の方向へと向かう。
目的地は待ち合わせ場所から直ぐ近くのレストラン。
柱の周りをグルグル歩いている時に見付けたのだから、人生何が為になるか分からないものだ。
もしかしたら、時計観察によってまた新たな発見があったかもしれないのだから。
「涼しくてよかったねー」
「むしろ、陽が出てないと寒くなってきたからなぁ」
あっという間に到着。
お昼時なだけあって少し混み合っていたが、待つ必要は無さそうだ。
店員に何名様か聞かれた瞬間、もう直ぐ3人になりますなんて下らない冗談を言おうとしたけれど、世の中には許される冗談と許されない冗談があると思い留まった。
流石にそれはフレデリカに対して失礼過ぎる。
素直に二名様ですと伝え席に案内されれば、見晴らしの良い窓際のテーブルだった。
目の前に広がる綺麗な海…真昼間からビールを頼みたくなる欲望を全力で抑え、取り敢えずでオレンジジュースを二つ頼む。
メニューを置いて別のテーブルへと向かって行くウェイトレスさん、なかなか綺麗な女性だったなぁ。
二十歳ぐらいだろうか、後で名刺でも…仕事…
「今日は超プライベートで楽しいなぁ!」
「フレちゃん時々プロデューサーのテンションが分からないなー」
なんと、まるでフレデリカに対する俺の認識じゃないか。
類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。
姿形名前性別等は違えど、魂は同じ色をしてるのかもしれない。
ところで魂に色なんてあるのだろうか?
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