7:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 16:31:52.82 ID:Mhqb082T0
────────
「ねえ、高校はどこにいくの?」
「うーん、私は高校にいくのはちょっと難しいかな」
8:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 16:40:09.43 ID:Mhqb082T0
「音ノ木坂?UTXとかじゃなくて?あっちのほうが設備とか整ってて良さそうだけど。」
「まあ確かにね。そういうのはUTXの方が圧倒的にいいんだろうけど音ノ木坂はあれが有名だからね!」
「あれって?」
9:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 16:47:23.16 ID:Mhqb082T0
「高校生がアイドルやってるなんて凄いね。──でも、プロのアイドルの方が凄いんじゃないの?なんでそんなに人気なの?」
「まあ、技術とかはそりゃプロの方が凄いんだけどね?彼女達も普通の女子高生なんだもん。でもね、だからこそ凄いんだよ。」
「だからこそ凄い?」
10:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 16:53:33.44 ID:Mhqb082T0
「普通なまま輝く……スクールアイドル……」
それから私はその子に勧められるがままにスクールアイドルについて調べた。その音ノ木坂のスクールアイドルであるμ'sや他の学校のスクールについて。
11:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:02:33.29 ID:Mhqb082T0
────────
「音ノ木坂学院っていう高校を見てみたいです。」
自然と口からそう零れた。場所をあまり知らなかったからかもしれない。それでもその答えは熟考したものだろうと変わらないだろうという確信があった。
12:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:10:04.26 ID:Mhqb082T0
「ここが、音ノ木坂なんだぁ……。」
スクールアイドルの頂点を決めるラブライブで優勝した伝説のグループμ's。
その母校の目の前に来ることができ、私は胸が詰まるような感動を覚えていた。
13:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:14:39.95 ID:Mhqb082T0
「もしかして、来年度の音ノ木坂入学希望者ですか?」
ふいに隣から声が聞こえた。
14:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:21:12.52 ID:Mhqb082T0
「はい、来年からここに通います。」
涙を隠すのに必死でつい嘘を答えてしまう。
「やっぱりそうなんだ!もう通ってなくても後輩ができるって嬉しいものなんだよね。」
15:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:25:33.53 ID:Mhqb082T0
「あの、体大丈夫?さっき泣いてたみたいだったけど。」
「あ、大丈夫です!私体が弱くて病院で暮らすことが多かったんですけど、なんとか高校にも通えるくらいは回復できたんで。」
「そっかぁ、良かったね。後輩が元気になって私も嬉しいよ!」
16:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:35:40.47 ID:Mhqb082T0
「そういえば、ここってあのμ'sの母校なんですよね?ずっと楽しみだったんですよ!何か記念品とかあるんですか?」
すると女性の顔が少し翳ったように見えた。
「うん、そうだよ。でもね、あの人達は何も残さなかったんだ。」
17:名無しNIPPER[sage saga]
2016/09/28(水) 17:44:55.95 ID:Mhqb082T0
「最初はどうして何も残さなかったの?って呆れてたんだけど、ここで私もスクールアイドルをやってみて分かったんだ。」
「え、お姉さんもスクールだったんですか?」
「うん。といってもあんまり有名じゃなかったんだけどね。それでさっきの続きなんだけどμ'sは活動を続けていくうちに賞とか記録よりももっと大事にしたいものができたんだよ。なんだか分かる?」
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