5: ◆JfOiQcbfj2[saga]
2016/09/28(水) 18:23:03.48 ID:UB/pX29A0
(寮とは方向が違いますねぇ……)
しかし、彼の仕事の支障になるようなことをしないのはまゆの信条でもある。ゆえに彼女は嘘をつくことにした。
「いえ、大丈夫です。ちょうど駅付近なので。このまま寮に戻りますねぇ」
『……ほんとう、申し訳ない。今度のオフにしっかり埋め合わせるからな』
「今日の分も含めて期待してますね。じゃあ、大変そうですがお仕事頑張ってください」
『ああ、お疲れ様。気を付けてな』
通話の終了音が無慈悲に響いた。小さなため息が自然に漏れてしまう。
「まあ、お仕事ですもんね……」
唐突に予定が空いてしまったが、まさか今からの時間帯に何かをするという気はまゆにはなかった。
仕事に集中して欲しいがために駅近くにいるなんて言ったが、実際のところ事務所の近くまでは来ていたのだ。
(しょうがありませんが、事務所で少し雨宿りして少し弱まったら帰りましょうか)
とりあえず今回に限ってはプロデューサーと鉢合わせるわけにもいかないので、少しだけ足取りを遅くするとまゆはゆっくりと事務所に向かいだした。
しかし
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