4: ◆PowG29OvRE[sage saga]
2016/09/30(金) 08:39:14.11 ID:hoSprtJ/0
「フフーン、プロデューサーさんも幾らか女の子の扱いが分かってきたのですね。いいでしょう、プロデューサーさんには特別にカワイイボクにクレープを奢らせてあげましょう。」
と、憎まれ口を叩く輿水。
いつもならここでデコピンの一発でも食らわせるところだが、年相応に目を輝かせてメニュー表を眺める輿水を見ると、悪い気はしない。数分後、輿水が食べたいと言ったクレープを購入し、近くのベンチに腰をかけた。
「プロデューサーさん、とてもこのクレープ美味しいです。ボク程ではありませんがなかなかセンスがいいですね!」
「そうか、それは良かった。この前三村にこの店が美味しいかどうか聞いた甲斐があったよ。」
満足気な表情を浮かべながらクレープを食べる輿水を見ながら、俺は自販機で買った缶コーヒーのプルトップを小気味良い音と共に開けた。
「それにしてもプロデューサーがアイドルを誘って出掛けるなんて珍しいですね。一体どういう風の吹き回しなのですか。」
「輿水はアイドル活動、学業ともに頑張っているからな。褒美という程大層な物ではないが少しの息抜きになればと思ってな。」
「なるほど、それはとてもいい心がけですね。カワイイボクを大事にするのはプロデューサーの義務ですものね!ですからまた連れてきてくれてもいいんですよ?」
「そうだな。また、時間に余裕がある時な。」
「フフーン!カワイイボクを連れ回せるプロデューサーは世界一の幸せ者ですね。」
そう言って、クレープを片手に持ちながらこちらに満面の笑顔を向けてきた輿水は悔しいが確かに可愛かった。
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