177:天津風大好き連装砲くん ◆E7idzvHwo6[sage]
2016/10/02(日) 18:35:22.89 ID:Bc1ZfOz/0
磯風は台所の前に立つ。雪風と共に。
磯風「ここまで…長かった」
ザルの中に積まれた野菜を一つ、手にとる。それは大きなナスだった。
磯風「思えば、お前から私の修業は始まったな。お前も待ちくたびれたろう」
それをまな板の上に横たえる。どことなく磯風に似たそのナスは、一瞬だけ日の光を受けて、きらりと反射した。
ナスから始まり、ナスで終わらせる。おたんこなすの自分にできる、最後の戦い。
鳳翔から譲り受けた包丁で。
曙と漣に書いてもらったレシピで。
早霜と瑞穂に作ってもらった野菜で。
大鯨に野菜を選別してもらって。
明石と夕張に点検してもらった台所で。
瑞鳳に確認してもらった調味料で。
そして、霞に。浦風に。谷風に。今もこうして雪風に。
そして、浜風に。
自分の想いを見せるのだ。
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