過去ログ - 茜のタイムカプセル
1- 20
12:名無しNIPPER[saga]
2016/10/10(月) 20:58:02.74 ID:jQeMRsdb0
私たちそれぞれの返事を聞いて笑顔で頷いたプロデューサーさんは、足早に控室を出ていきました。
さて、控室に残ったのは私たち三人だけ。
そうなったところで、未央ちゃんがぱっと両腕を高く上げて私と茜ちゃんの方に向き直りました。

「やったね茜ちん、あーちゃん! これで名実共に茜ちんタイムカプセル捜索隊、本格始動だよ!」
「ありがとうございます、未央ちゃん! これも未央ちゃんがプロデューサーにしぶとく訴え続けてくれたおかげですね!」
「……逆に、私は二人のために何もしてあげられませんでしたね。ごめんなさい」
「んもー、そういうのは言いっこなしだよあーちゃん。 元々あーちゃんがそういうの強く言えないタイプだっていうのは、私も茜ちんもよく知ってるからね」
「そうですよ藍子ちゃん! それにここぞという時に藍子ちゃんがいてくれるから、私たちはこうやって全力を出せるんですよ!」
「未央ちゃん、茜ちゃん……ありがとうございます、ねっ」
「うんうん、やっぱりあーちゃんはそうやって笑ってるのが一番かわいいよー」

もうっ、未央ちゃんはすぐそうやって恥ずかしいこと言うんですから。でも、そこが未央ちゃんらしいですね。

「よーし! それじゃあ茜ちんタイムカプセル捜索隊も発足一日目にして大躍進を遂げたところで、改めて気合を入れ直そー!」

そう言うと、未央ちゃんは手の甲を上にした右手を私と茜ちゃんに差し出してきました。
それに重ねるように、私と茜ちゃんも右手をまっすぐ差し出します。
三人の手が重なったのを確認した後、未央ちゃんがすうっと大きく息を吸って。

「三人で茜ちんの大切な思い出を、絶対見つけるぞー!」
「「「おーーっ!!!」」」

たった三人だけの小さな捜索隊が、いよいよ動き出すのでした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/21.27 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice