過去ログ - 天の原ふりさけ見れば春日なる...
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19: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/10/04(火) 22:54:55.78 ID:NypoJ6GT0
ふぇええ、と速吸が悲鳴をあげる。

速吸「楽しい東京旅行のはずが、どうしてこんなことに・・・」

五月雨「まだそんなこと言ってるんですか?」

速吸「五月雨さんはがっかりしないんですか?せっかくの旅行なのに」

五月雨「そりゃあがっかりします。しますけど、私達はまず人の命を守ることを優先しなきゃいけないんです。私情がそれに優先されることはありません」

速吸「うう、さすがです・・・」

その速吸を不憫に思ったのか、艦隊の前を走る名取が言う。

名取「あの、少しは私たちが持ってあげてもいいんじゃないの?」

五月雨「駄目ですよ名取さん。重量を増して疲れが増すようになったら、いざ戦闘というときに全力が出せなくなります」

五月雨「戦闘になりそうだったら補給艦の速吸さんには速度を落としてもらったりして避退してもらえばいいわけですから」

名取「確かに・・・」

速吸「正論過ぎる・・・。不肖補給艦速吸、皆様に迷惑をかけないよう補給艦としての任務を頑張ります!」



一方一方。水上打撃部隊。

大和がいるせいで場は重い空気に・・・、というわけでもなく、提督が許可したのであるからもういいと割り切って、大和も交えて作戦進行を策定しているところだった。

飛鷹「まずは敵の艦隊を見つけなきゃいけないわね。どこら辺にいるかぐらい見当がつけばいいけど」

ビスマルク「提督の目算なら、金剛が最小で一時間は遅らせてくれるはずだって言ってたから、島から100km以上は離れた場所なんじゃない?」

その言葉に飛鷹ら空母組は頷くが、戦艦組はあまり良い顔はしていない。

長門「100kmか・・・。確かに金剛がいないときよりはマシだが、これでも目と鼻の先なのは違いない。果たしてこっちに振り向いてくれるかどうか」

ビスマルク「さっきもいったけど、水平爆撃なんかじゃ陽動だってすぐ看破されないかしら」

大和「それは大丈夫だと思いますよ」

一歩離れた場所で話を聞いていた大和が口を開いた。

大和「彼女たちは良くも悪くも自分の性能を知っていますから。相手が水平爆撃をしてきても、それは被害を減らすための方策だと早
合点してくれる可能性もあります」

長門「それはあるかもしれないが・・・」

飛鷹「ちなみに、彼女達の射程ってどれくらいなの?」

大和「さすがにそれはわかりませんけど・・・、秋月さんと同じぐらいじゃないでしょうか。2kmぐらい、という意味です」

飛鷹「2km、ね」

皆が考えてこんでしまったところで、大鳳がえっと、と声をあげた。

大鳳「あの、皆さん」

飛鷹「どうしたの?」

大鳳「2kmって、最大射程のことですよね?」

飛鷹「そうだけど・・・?」

大鳳「私達が気にしなきゃいけないのって、最大射高じゃないんですか?」

飛鷹「・・・そう、だったわね」



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