過去ログ - 天の原ふりさけ見れば春日なる...
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22: ◆cDyTypz3/.[saga]
2016/10/04(火) 22:57:11.86 ID:NypoJ6GT0
長門「せっかく来たのに、初動に参加できないというのは歯痒いものだな」

陸奥「防空ちゃんだけでも残しといてね?じゃないと来た意味なくなっちゃうんだから」

飛鷹「善処するわ」

そう言った飛鷹の顔には覚悟を含んだ笑みが浮かんでいた。

大鳳「ところで、どうして最初から提督にこうやるっていわなかったんですか?」

飛鷹「別に最初からいまの作戦を思い付いてた訳じゃないわよ。本当についさっき、装備が届いたばかりの時だから。だから隠すも何もないのよ」

大鳳「本当に、ですか?」

飛鷹「ここで嘘ついてどうするの。本当よ」



一九〇〇。太平洋上。

月と星空が微かに照らす海上を、空母機動部隊は南鳥島へとひた走る。

赤城「最初の増援を断られてるのに、いきなりなにも言わずに送っても大丈夫でしょうか?」

加賀「隊員達には、もし断られそうになったら格納庫はいらないから置かせてくれって懇願するように言ってあります。情で訴えていくしかありませんからね」

時雨「いくら最初の増援を断ったからって、わざわざ来てくれた人達を無下にするとは思えないよ・・・」

時雨が二人の心配を煽るような発言に呆れたように言う。

しかし心配を煽るような発言をするのは空母だけではなかった。

村雨「それにしても、敵の影すら見えないじゃない。てっきり提督のあの言葉が引き金になって道中逃走し続けるのを想像してたのに」

白露「まだ一回も音波打ってないから、ただ私達が気づいてなかっただけだったりして」

時雨「こ、怖いこと言わないで!」

提督が脅威は潜水艦のみと言っていたため、主な警戒行動としては聴音機に耳を傾ける事だけだ。

その聴音機も、今は全速で走り続けている為、推進音と機関音であまり役に立たないが。

赤城「そうね、じゃあ白露さん。申し訳ないですけど、打ってもらえますか?」

白露「わかりました。じゃあ打っちゃいます」

全速から少し速度を緩めて、白露が一回、二回、三回と間隔を空けて音波を放った。

打ったばかりの本人は何が良いのか実に愉しげだった。

白露「・・・ぜ、全艦、対潜戦闘用意!」

その愉しさも帰ってきた音波の結果を見るや一瞬で消し飛ぶ。

暗闇なのでわからないが、声音からして白露の顔が蒼白になっているだろうことはその場の全員が察した。

夕立「日中は全然レーダーに反応なかったし、多分本部には伝わってない、ぽい」

村雨「初めてぽいが実用的な意味を持ったわね」

白露「後方400、1-4-2・2-1-1、潜水艦らしき影、二!」



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