過去ログ - 天の原ふりさけ見れば春日なる...
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6:次回投下は来週中に行います。[saga]
2016/10/04(火) 22:32:41.61 ID:NypoJ6GT0
提督「それと空母機動部隊指揮は五月雨に一任するから、心しておくように」

五月雨「提督は来ないんですか?」

提督「舞鶴もないってのに、泳いでいくのか?」

五月雨「そ、そうでした・・・」

提督「残る部隊だが、扶桑型の全速25ノットに合わせて南鳥島と司令拠点と思われる地点の中間あたりまで急速南下。重火力部隊だから足が遅い為におよそ到達するまでに40時間はかかるだろうけど、敵による水上打撃部隊の到着には間に合うだろう」

扶桑「・・・40時間もかけて間に合いますか?」

提督「擬装到着予定時間は午後三時。出撃準備に三十分。赤城、加賀が出港、艦載機が南鳥島につくのに十三時間。この時点で十四時間半経過で、時刻で言うなら〇四三〇。戦闘開始が大体一時間後。第一波、第二波が来るとすれば戦闘終了は三時間後程度だろう。これで十七時間三十分経過。敵はそれも想定しているだろうから敵の水上打撃部隊到着はそれから四時間程度・・・」

場が静まり返る。

提督「五月雨、南鳥島にいった輸送船に航空魚雷とかがあったかわかるか?」

五月雨「かなりの量が送り込まれていたはずです。戦闘機と攻撃機を増派する計画が拒否されるとは思わず、当然のように先に送った、と」

その言葉で一瞬皆の前に展望が開けたようにも思えたが、提督は浮かない顔をしていた。

水上打撃部隊が必要なのは、相手に防空棲姫がいる可能性が2000%近くあるからなのに。

約400機を一瞬で蹴散らすほどの火力を持つ相手と戦うには水上打撃しかないのだ。

提督「・・・」

全ては楽観し続けた俺の責任である。

このままいけば、南鳥島という本土上空防衛、敵地偵察において重要な役割を果たす基地にいる熟練の工員、操縦士総計3000名近くが玉砕することになる。

考えなければ、彼らを救わなければ。

考えろ。

舞鶴で撹乱するか?

馬鹿が、さっきも言ったじゃないか、舞鶴は間に合わない。

最大射程で相手を圧倒するか?

200kmもの射程を誇る主砲なんて艦載で聞いたこともない。

考えろ。何か手がある。

新鮮な空気を吸おうと、無言で倉庫を出る。

提督「・・・・」

護衛艦のミサイル攻撃でどうにかできたりはしないものだろうか。

だが聞いた限り攻撃用のミサイルを搭載していることはないから、これはだめか。

加賀の空母を打撃部隊に招き入れて、電波欺瞞をするというのはどうだろうか。一定の効果を望めるかもしれない。

・・・それは散布しにいく味方機の安否を度外視している。海上の風速もわからないからうまくいくかも判断できない。これは加賀が許すはずがないし、提督も許せるはずがない。


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