過去ログ - 瀧「君の、名前は――」
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13:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:06:56.04 ID:6BNWGd8K0
そうして、次の週末。

いつも通り、二人でデートをした帰り道。

「……」

「……」

俺と三葉は、お互いに黙っていた。

話題が尽きて気まずい雰囲気、という訳じゃない。

ただ、何か言い出せば、俺と三葉の間にある何かが崩れてしまいそうだから。

もしくはそれを察して、じゃあ今日はこれで、と言って帰るしかなくなってしまうから。

そういう沈黙だった。

「……三葉」

「う、うん? なに? 瀧君?」

だけど、俺はその沈黙を破った。

もう俺は、三葉の傍を離れたくなかったから。

その気持ちを伝えようと思ったから。


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