過去ログ - 瀧「君の、名前は――」
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15:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 20:08:28.32 ID:6BNWGd8K0
……告白するにはシンプルすぎるセリフだし、ましてやこれくらい声に出して言えよって思われるかもだし、何でか勢いで俺の名前まで書いてしまったけどさ。

思いついた時、何故か、これだ! これしかない! って、そう思ったんだ。これなら絶対に、三葉もOKしてくれるって。

……そう思ったんだけど。

何故か、三葉からの返事がない。

……やっちまったか、と思う。ここ一番で、俺は外してしまったのかと。

そう思うと、急に冷や汗が出てきた。嫌な感覚。内蔵が全部口から出てきてしまいそうな。足元が割れて地獄に突き落とされたような。

「……瀧君」

「う、うん?」

「まだ顔上げちゃだめ」

そう言われて、俺は上げかけた顔を慌てて下げる。

なんだ。なんだ。なんなんだ。

ひょっとしたら、精一杯俺を傷つけない言葉を探しているのだろうか。

それとも、俺の告白の仕方が寒すぎて幻滅してしまったのだろうか。


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