過去ログ - 瀧「君の、名前は――」
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2016/10/04(火) 19:55:34.80 ID:6BNWGd8K0
お父さんとお母さんは、いつどこで出会ったの?

と私が両親に聞くと、二人揃っていつも困った顔をする。

一応、たまたま並ぶように走っていた電車の窓越しにお互いの顔を見て、それで……とは言う。

そうなんだけど……でも、うーんと、またはっきりしない口調。

実の娘に対して、取り立てて秘密にするようなものでもないだろうし、お父さんもお母さんも本気でそこら辺は覚えていないようなので、いつもそこでその会話は終わるけど。

私という存在は、二人が出会わなければ、生まれなかった訳で。

そこを曖昧にされるのは、奥歯に何かが詰まったような、そんな気分になるのであった。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
64Res/62.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice