過去ログ - 芳乃「黄昏の帰り道を、そなたと二人で」
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12: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/10/04(火) 20:27:22.98 ID:X90mnw8p0
「ゆえに、黄昏時は自らが一人になったように感じて寂しいのだと私は考えましてー」

そなたが首を傾げましたゆえー、わたくしは言葉を紡ぎますー。

「誰ぞ彼はと聞かなければならぬほど人の顔が見えなければそれはもはや見知らぬ人でしかありませぬゆえー」

「自分以外はすべて見知らぬものとなってしまったように感じるのでしょー」

「いつも暮らしているこちらではなく、あちらに行ってしまったように感じるでしょー」

「ゆえに、黄昏は寂しさを感じるものなのだと私は考えるのでしてー」

「なるほどなぁ……」

例えるなら見知らぬ土地で迷子になった感覚と同様のものと言えるでしょー。

右も左も知らぬものしかない土地へ迷い込んでしまった際の寂しさと同様のー。

……ですがー。

「しかしそなたー」

「ん?」

「わたくしは、そなたと逢瀬してからはこの夕暮れが寂しいものとは感じませぬー」


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