過去ログ - 芳乃「黄昏の帰り道を、そなたと二人で」
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7: ◆6QdCQg5S.DlH[saga]
2016/10/04(火) 20:21:04.43 ID:X90mnw8p0
「芳乃は今日どうだった?」

歩を進めると、かの者が私に尋ねてきましてー。

「本日もまた、みなのお悩みを聞いておりましてー」

「どんなのだ?」

「ふむー……多かったのは文化祭関連でしてー」

「文化祭……ああ、もうそんな時期か」

「でしてー。わたくしの学び舎も翌週に控えておりますー」

ゆえに、みなの心は浮き足立っておりましてー。

「みなの投票で一番楽しかったクラスを決める戦を行うためー、みながそれに勝てるようにとわたくしに拝みにきましてー」

授業中も紙を回して文化祭用のアイディアなどを話し合うことも多くありますー。

……学生の本分は勉学でしてー。

と、いいつつわたくしもそれに参加しているので強くは言えないのですがー。

「悩み相談というよりは必勝祈願だな、それ」

「わたくしは神様ではないのですがー」

ですが、人によってはわたくしにお供え物まで持ってくる始末ー。

うむー……わたくしを何者だと思っているのでしょー。

「それに、わたくしが神様ならば、不公平になってしまうのでしてー」

「というと?」

「万能の力を持ってして、わたくしのクラスを優勝させるためー」

「……そりゃそうだな」


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