過去ログ - 勇者「救いたければ手を汚せ」短編
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25:名無しNIPPER[saga]
2016/10/05(水) 18:53:42.27 ID:brUEuQayO

道化師「えっ、それは…どういうこと?」

娼館主「死に際に魅せた天使みたいな微笑で、盗賊の心をまんまと盗って逝ったの」

娼館主「道具もなく変装もせず、微笑み一つで大悪党の心を奪うなんてね。あの子は凄いよ…本当に」

道化師「……姉さんはボクの理想だった。綺麗で優しくて、賢かった」

道化師「盗賊と関わることが、どれだけ危険なことなのか。それくらい分かってたはずだ」

道化師「きっと、分かってても離れたくなかったんだろうな……」

娼館主「何とかして振り向かせたかったんじゃない? あの子、負けず嫌いだったしね」

道化師「…うん…そうかもね………グスッ…」

娼館主「……ねえ。さっきから、ずっと言いたかったんだけど…いい?」

道化師「…グスンッ…な、何だよ…」

娼館主「真面目な話をする時くらい、お面を外しなさいよ……」

道化師「あっ、素で忘れてた。でも、今はムリ」

娼館主「……ほら、これで拭きなさい。顎とお面の隙間から涙と鼻水が垂れてるから」



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