過去ログ - 勇者「救いたければ手を汚せ」短編
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26:名無しNIPPER[saga]
2016/10/05(水) 18:57:18.51 ID:brUEuQayO

道化師「…………」フキフキ

娼館主「何で隙間から……そんな面倒なことしないで、外して拭きなさいよ」

道化師「…グスッ…嫌だね」

娼館主「はぁ…」

道化師「泣き顔を見せたくないんだ」

道化師「姉さんには笑ってて欲しい。それに、アイツに出来て、ボクに出来ないわけない」


『居場所が欲しくて、誰かに構って欲しくて駄々こねてるガキみてえなもんだ』

『こいつの罪は、俺が全部貰っていく。後のことは、お前に任せる』

『幸い、でっかい翼もあるし楽に逃げられる。時間は掛かるだろうけど、そいつのこと、よろしく頼むわ』


娼館主「(盗賊の言ってた通り、誰かに受け入れて欲しかったのか、それとも居場所が欲しかったのか……)」

娼館主「(それは分からないけど、時間が経てば、この子は変わる。きっと変われる)」

娼館主「(悪党には悪党が寄ってくる、か。私には、傷を負った者同士が惹かれ合うようにも思える)」チラッ

道化師「……ンー…グスッ…」フキフキ

娼館主「(その結果、この子は救われた。盗賊にも、そんな存在が……あっ…)」


『あたしね…あんたが…好き…愛し…てる……』ニコッ

『…っ、ああ、分かってる……』


娼館主「(……あぁ、そうか。そうだった。現れるわけないか。もう、いるんだから)」



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