過去ログ - 渋谷凛「冷蔵庫に入れてあったはずのプリンがない」
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7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2016/10/06(木) 01:18:43.81 ID:+hfZpNLO0

文香が貸してくれた本は恋の話の短編集だった。

甘酸っぱい話。

ちょっとほろ苦い話。

胸が締めつけられるような話。

四編ほど読み終え、少し休憩しよう、と伸びをしているところに、ノックの音がこんこんこん、と三度飛び込んだ。

「おまたせ、準備できてる?」

プロデューサーだ。

気が付けば、時計の短い針が指す数字は一つ、大きくなっていて
窓の外はオレンジ色から、うすい紫に変わっていた。

「遅いよ」

「ごめんな、ご飯行こうか」

「うん」

「何が食べたい?」

「何でもいいよ」

「それが一番困るんだけどなぁ」

だって、ほんとに何でもいいし。

私の場合、「何でもいい」の前に「プロデューサーとなら」って入るんだけど。



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