過去ログ - 博士「ワープ装置が完成したぞ!」
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4:名無しNIPPER[saga]
2016/10/07(金) 02:12:17.61 ID:uX6XVr/0o

博士が準備のため別室に移動したので、助手と大富豪は二人きりになる。

「今日はお一人で来られたんですか?」

「もちろんだ。こんな珍しい体験は、ぜひとも一人占めしたいからね」

「あなたは今やこの国で一番の影響力を持つ人間といっても過言ではありません。
 お供もつけずに一人で来て大丈夫なんですか?」

「多分、今頃私の屋敷や会社は大騒ぎになっているだろうな」

「ええっ!? よく抜け出してこれましたね」

「姿と気配を消すことができるこのマントのおかげさ。
 手紙も消去したし、私がここに来ていることを知る者は、誰もいないよ」

大富豪は得意げに、自社の製品であるマントを見せびらかした。

彼もまた、発明で身を立てた人間なのである。



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