過去ログ - 【君の名は。】「君の名を。」【夢と知りせば(仮)】
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21:名無しNIPPER[saga]
2016/10/08(土) 00:31:38.24 ID:uLEGWB8lo
深い深い深い
無限に続く闇に飲み込まれていく。

だんだんと光が見えてくる。

一本の筋が、二本に別れる。

そうだ。あの、星が降った日の記憶。

三葉の記憶。そして俺の記憶。

そうだ。誓ったじゃないか。あのとき。

三葉が消えてしまった、あのとき。

運命だとか未来だとかって言葉がどれだけ手を伸ばそうと届かない場所で生き抜いていこうって。

まだ、諦めるには早すぎるんだ。

彗星に手を伸ばす。届かないはずの手を届かせて、こっちに引っ張る。

やがて彗星の片方はくるくると渦を巻きながら俺の回りを、いや、俺達の回りを囲む。

彗星は君の髪の毛を結んでいった。


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