過去ログ - 【君の名は。】「君の名を。」【夢と知りせば(仮)】
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9:名無しNIPPER[saga]
2016/10/07(金) 20:36:02.18 ID:lQVBXINYo
股間にあるそのテントを横目に見ながらスマホのアラームを止める。

そこでようやく事の異常さを再確認する

「なん、なんやこれっ…!?」

声が低い。枯れたかと手を喉につける。

「うひゃぁぁぁあああ!!??」

自分の物とは全く違うその異質な手に変な声が出る。

「どうかしたか瀧ー」

知らないおじさんが突然現れる。

「きゃぁぁぁあああ!?」

またもや変な声が出る。高い声を出したはずなのに途中で掠れてしまう。

「…?まあいいか。飯だぞ。早く着替えて来い」

「はっ…はい…」

扉が閉まり、ようやく静寂がやってくる。しかし、手の震えが止まらない。

なんとなくこの部屋の事を知っているような気がする。

しかしそれよりも私は早く着替えようと立ち上がった。

すぐ目に入ってきたのは、沢山のスケッチだった。故郷、糸守町のスケッチ。

雨に濡れたのか、はたまた水をこぼしたのか、全部クシャクシャで滲んでいた。

何故書き直さないのか、何故別のものを貼らないのかは分からない。しかし、そこに住んでいたから分かる。

このスケッチは全部、愛情が籠ってる。

心臓が一度だけバグンと跳ねる。

いや、今は取り合えず着替えるために顔を洗おう。そう思って洗面所を探した。

そうしてる間ずっと涙を流し続けていることを洗面所に入ってやっと気が付いた。


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