255: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:40:48.20 ID:J+zDmX7qO
曜「何を言ってるのさ、千歌ちゃん……」
曜「千歌ちゃんが、みんなを殺すように……?」
千歌「そうだよ、曜ちゃん」
256: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:42:06.72 ID:J+zDmX7qO
千歌「善子ちゃんはミカンが食べられなかったから殺すのも簡単だったし、鞠莉ちゃんは……梨子ちゃんが倉庫に何か落としたみたいでさ」
千歌「あれは本当にただのトラブルだったんだけど、果南ちゃんが一緒に梨子ちゃんの部屋に来なかったのはラッキーだったって思ってる」
千歌「でも、そろそろバレちゃうかなーってことで、“桜内梨子”ちゃんが用意していた仕掛けで梨子ちゃんを死んだことにしたんだ」
257: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:43:55.79 ID:J+zDmX7qO
曜「違う、私が聞いているのはそんなことじゃない!」
曜「千歌ちゃん、おかしいよ……」
曜「なんだか千歌ちゃん、露骨に話題を逸らして、殺した理由を話すことを避けているんじゃないかって思えてくるんだ」
258: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:47:40.80 ID:J+zDmX7qO
千歌「……そういうところはすぐ気づくんだね」
曜「……?」
千歌「傷つくかもしれないよ?」
259: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:49:09.64 ID:J+zDmX7qO
そう答えると、千歌ちゃんは大きく息を吐いた。
そして、今にも泣き出してしまいそうな笑顔でこう言った。
260: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:53:43.22 ID:J+zDmX7qO
千歌「“桜内梨子”ちゃんのことはね、梨子ちゃんの家がお隣さんだってことを知ったときに少しだけ聞いてた」
千歌「昔のことはもう気にしなくていい、って私は言った」
千歌「もっとちゃんと聞いたのは、ピアノコンクールの日程が予備予選と被ったってことを知ったときだったかな」
261: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 01:57:16.51 ID:J+zDmX7qO
千歌「だから昨日の朝、“桜内梨子”ちゃんがまだ消えていなかったことを知ってさ」
千歌「ルビィちゃんのことは不幸な事故としか言いようがないし、誰が悪いとかそんなことは考えなかったよ」
千歌「でも、泣いてる梨子ちゃんの顔を見て、私はどうすればいいか分からなくなった」
262: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:00:11.89 ID:J+zDmX7qO
千歌「地区予選の少し前、作詞担当を花丸ちゃんに譲ったでしょ?」
千歌「勿論、私のスピードがあまりにも遅いってことは分かっていたし、MIRAI TICKETはとっても良い曲だったと思う」
曜「あれは……千歌ちゃんが気にすることじゃないよ!」
263: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:01:32.96 ID:J+zDmX7qO
千歌「梨子ちゃんがコンクールで東京にいる間、曜ちゃん、色々悩んでたよね。覚えてる?」
千歌「ほら、夜中に自転車で曜ちゃんちに行った時の」
曜「……あったね、そんなことも」
264: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:03:14.44 ID:J+zDmX7qO
千歌「あれ、さ」
千歌「曜ちゃんの様子がおかしかったこと、私全然気づかなかった」
千歌「果南ちゃんに教えられて、ようやく気づいたの」
265: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:08:34.17 ID:J+zDmX7qO
千歌「一からダンスの振り付けを作り直すことだって、ヒントは果南ちゃんから教えられた」
千歌「私一人じゃ、どうにかしてあげなきゃ、とは思ってもその答えにたどり着けなかったんだ」
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