262: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:00:11.89 ID:J+zDmX7qO
千歌「地区予選の少し前、作詞担当を花丸ちゃんに譲ったでしょ?」
千歌「勿論、私のスピードがあまりにも遅いってことは分かっていたし、MIRAI TICKETはとっても良い曲だったと思う」
曜「あれは……千歌ちゃんが気にすることじゃないよ!」
263: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:01:32.96 ID:J+zDmX7qO
千歌「梨子ちゃんがコンクールで東京にいる間、曜ちゃん、色々悩んでたよね。覚えてる?」
千歌「ほら、夜中に自転車で曜ちゃんちに行った時の」
曜「……あったね、そんなことも」
264: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:03:14.44 ID:J+zDmX7qO
千歌「あれ、さ」
千歌「曜ちゃんの様子がおかしかったこと、私全然気づかなかった」
千歌「果南ちゃんに教えられて、ようやく気づいたの」
265: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:08:34.17 ID:J+zDmX7qO
千歌「一からダンスの振り付けを作り直すことだって、ヒントは果南ちゃんから教えられた」
千歌「私一人じゃ、どうにかしてあげなきゃ、とは思ってもその答えにたどり着けなかったんだ」
266: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:09:27.42 ID:J+zDmX7qO
曜「そんな……」
千歌「極めつけは……やっぱり、合宿の場所かな」
千歌「本当はね、この休日、ウチに大事なお客さんなんて来てないんだ」
267: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:11:15.41 ID:J+zDmX7qO
千歌「前にやった合宿のあと、結局いっぱい怒られちゃってさ」
千歌「お客さんからクレームが来たんだって」
千歌「また怒られるのは嫌だったし、けどそんな理由で断るわけにもいかなかった」
268: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:12:32.94 ID:J+zDmX7qO
千歌「……その結果がこれなんだ」
千歌「私ひとりじゃ、何も出来ない」
千歌「それどころか余計なことをして、取り返しのつかないことになっちゃった」
269: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:14:38.88 ID:J+zDmX7qO
千歌「逃げたかった。何もかも放り投げて、どこか遠くに行きたかった」
千歌「でも……『曜ちゃんと一緒に何かをやりたい』って……『今度はやめない』って……」
千歌「まるで呪いにかかったみたいに、逃げられなかった!」
270: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:16:10.33 ID:J+zDmX7qO
千歌「だから、みんなを殺すしかなかったの!」
千歌「そうすれば、私はまた逃げられる。またやめることが出来る」
千歌「“桜内梨子”ちゃんも、いっぱい殺して、それで今度こそ満足していなくなるかも知れない」
271: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:17:58.80 ID:J+zDmX7qO
グサッ
272: ◆8TImjtGSKs[saga]
2017/01/18(水) 02:21:13.94 ID:J+zDmX7qO
千歌ちゃんは、「なんで?」といった顔をしていた。
そのお腹には、梨子ちゃんの持っていたナイフ。
今、それを持っているのは……私。
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