過去ログ - 【デレマス】彼の戦いはいつ終わりが来るのか【ドライブ】
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3: ◆oZuontUvSM[sage saga]
2016/10/10(月) 00:25:48.71 ID:JySiu3+p0
「落ち着け、2人共」
「ンなこと言ってもよプロデューサー!!」
「落・ち・着・け」

拓海を制止したのは、スタッフジャンパーを着た担当プロデューサーだった。
今この状況において冷静さを失わないのは、幾多の舞台とトラブルを乗り越えてきたからに他ならない。
しかし彼の腕をしても、今の状況が笑って終わらせられるものでないのだろう。

「ただでさえ来場者が不安になってるんだ、ここでウチらまで浮足立ってたら最悪集団パニックになるぞ。
 つっても、既になりかけてるがな。事態の規模があまりにもデカすぎる」
「規模? 電気来てないのはこのステージだけじゃないんですか?」
「ああ、バックヤードから後ろ抜けりゃあわかるよ。
 お台場丸ごと、いや下手すりゃもっと広い範囲で電気が消し飛んでる感じだ。
 原因はわからんが復旧もすぐには見込めないだろう、ここは無事に避難誘導させなきゃマズいな」

あえて飄々と言っている風ではあったが、拓海だけでなく美世にも、彼の内心が穏やかでないことはすぐにわかった。
異常事態とはいえ、このままステージを離れることが何を意味するか。
しかしそれでも、プロデューサーは先を続けた。

「さっきも言ったが、オレとしては集団パニックだけは避けたい。
 信号も完全に死んでる状況でパニックまで重なったら、冗談じゃなく人死にが出かねん。
 一旦落ち着けばビッグサイトのホールはすぐそこだ、明かりなしでも動線構築なんぞできるんだが……」
「ならアタシ達が歌って落ち着かせればいいんじゃねえか? 生歌のソラだって構うこたねえ!」

すぐさま拓海はそう割り込んだ。
だが、プロデューサーは拓海と真正面から顔を合わせ続けるだけだ。
思いがわからないはずなどないのに。


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