過去ログ - モバP「橘ありすとだらだらだら」
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10:名無しNIPPER[saga]
2016/10/11(火) 21:08:25.33 ID:v8ztA6Oko
 ◇

「お腹が空きました」
「そうか、帰れ」

我が惰眠貪る貴重な機会を奪った侵略者にくれてやる飯はない。
掌をひらひらと振って、それに応える。

橘は大げさな溜息をつく。

「……分かりました。せっかくです、わたしが腕を振るい――」
「よぅし、パパ、張り切ってズボラ飯作っちゃうぞぉ!」

ありすは俺がフライパンを振るっている間ずっと足元に纏わりついて、不満そうに脛に蹴りを入れ続けていた。

流石に冷蔵庫の貴重な食材を無残に討ち死にさせるのは気が引けたのだ。

「……あの、わたしが料理しようとしただけで、討ち死にとかそういう物騒な言葉使わないでください」
「他になんと言えと」
「……それは、その」

橘は少しの間むんむんと唸ってから、再び口を開いた。

「……に、二階級特進?」

俺の顔を正面から見て同じこと言ってみろ、橘。

 ◇


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